富士フイルムは20日、映画用のカラーネガティブフィルム「ETRENA」シリーズの新製品「ETERNA Vivid 500」(35mm/16mm)を5月下旬から発売する。価格は35mm(122m)で3万3,170円、16mm(30.5m)で5,460円となっている。

同社によると、現在邦画の制作が堅調なことから、今年度の映画撮影用ネガフィルムの需要は「前年並み」とのこと

ETRENAシリーズは、国内外の映像クリエイターから高い支持を集める撮影用フィルム。同シリーズにおいて高彩度・高コントラストが特徴の「ETERNA Vivid 160」が好評だったことから、より高感度のものが欲しいという要望に応える形で、新たな"Vivid"ブランドのラインナップとして、E.I.500(ISO500相当)の同製品が開発された。「同 160」と組み合わせて使用しても違和感のない画のつながりを実現するという。またノイズ低減などのスキャニング特性を向上させ、フィルム撮影後にデジタル加工を行う場合にも対応する。

また、映画業界においては低予算作品を中心に撮影段階からのデジタル化が進んでいるが、同社によると、「日本ではデジタル撮影が4割。アメリカの大作映画では、ほとんどがフィルムで撮影されている」とのこと。