中国・北京を舞台に4月8日、Acerが同社のグローバル戦略を説明するプレス向けカンファレンスを開催した。「Aspire one」などを筆頭に魅力ある製品で確固たる地位を築いてきた同社だが、2009年は更なる積極攻勢に出るようだ。会場では数多くの新製品群がお披露目されていた。

多数の報道関係者が詰め掛けたカンファレンス会場

2,000ドル以下な「Aspire Timeline」

それら注目の新製品をかいつまんでレポートしたい。まずは今回の目玉、「Acer Aspire Timeline」シリーズ。MacBook AirやThinkPad X300、最近だとDellのAdamoなど、薄型/軽量でスタイリッシュ、中身も高性能というジャンルのノートPCが各社から次々投入されているが、AcerのAspire Timelineもそういったポジションを狙った製品だ。

「Aspire Timeline」を手にするAcerのJT Wang会長

液晶のサイズ別に15.6型、14型、13.3型の各モデルを用意し、超低電圧版のIntel Core 2 Duoや、SSDのオプションなどが基本仕様。あわせて最大10時間以上というバッテリ持続時間も実現するなど、スペックは通常サイズのノートPCと比べても遜色無い(スペック詳細等はこちらの記事)。

薄型/軽量/高性能でバッテリも長持ちな「Aspire Timeline」シリーズ

ここまでは"割と普通"かもしれないが、Aspire Timelineの最大の特徴となるのが価格だ。同社のJT Wang会長は、カンファレンスの中で、こういったジャンルの製品の主要価格帯である「2,000ドル」を、「高い」と指摘。Aspire Timelineは699ドル~899ドル程度で提供すると発表している。

最大の特徴はコストパフォーマンスだろう

「Pro」と「Ultra」でAspire oneを強化

Netbook(ネットブック)のAspire oneは新シリーズでラインナップを強化する。

「Aspire one Pro」は、10.1型WSVGA(1,024×600ドット)のLEDバックライト液晶を搭載したモデル。バッテリ持続時間が7.5時間と大幅に伸びているほか、CPUに1.66GHz動作のIntel Atom N280を採用、3Gモジュールも内蔵している。

バッテリ持続時間が大幅強化の「Aspire one Pro」

CPUにはIntel Atom N280が搭載されていた

「Aspire one Ultra」は画面サイズが大きく、11.6型のLEDバックライト液晶を装備し、解像度も1,366×768ドットと広め。Dolby技術に対応したサウンド機能なども備えており、Netbookながら動画視聴などにも適した仕様となっている。スマートな印象の本体デザインも特徴だろう。

こちらは高解像度な大画面液晶の「Aspire one Ultra」

外観はスマートな印象で、薄い。正確な重量はわからなかったが、特に重いという感じは無かった

なお、展示機の段階では、こちらはCPUにIntel Atom Z520(1.33GHz)を採用しており、HDD容量は160GB、1GBメモリ、ネットワークは802.11b/gとBluetooth。バッテリ持続時間は8時間以上とされていた。

Acerグループ内の、Acerとは別ブランドの製品となるが、GatewayブランドのNetbook

キーボードも打ち易そう。日本発売の可能性が気になるところ