日立製作所と昭和シェル石油は、日立のテレビ用プラズマディスプレイパネル(PDP)の生産拠点である日立プラズマディスプレイ宮崎工場の土地、建屋および人財を、昭和シェル石油において活用する方向で検討を開始したことを明らかにした。今後、両社で詳細を協議していくという。

日立は、2008年9月に薄型テレビ事業向けに、PDPの開発・生産体制を変更し、一部のガラスパネル部材をパナソニックから調達することを決定しており、これによって空きが生じる日立プラズマ宮崎工場の有効活用が求められていた。

一方の昭和シェルは、子会社の昭和シェルソーラーを通じて、独自のCIS太陽電池製造技術を確立し、2011年の稼動開始を目指して、大規模量産工場の設立を検討している。

今回の協議により、昭和シェルが新工場の設立を決定した場合、日立プラズマ宮崎工場は候補地の1つとして挙げられることとなる。