三洋電機は3日、ドラム式洗濯機「AQUA」シリーズの新モデル「AWD-AQ4000」を発表した。発売は、6月1日を予定しており、価格は28万3,500円。
AQUAシリーズは、独自の水循環方式「アクアループ」などによる節水能力の高さと、家庭では洗濯しにくい、スーツやかばんなどの臭いと汚れをオゾンで分解する「エアウォッシュ」を特徴とするドラム型洗濯機。4世代となるAWD-AQ4000では、アクアループは、昨年モデルのAWD-AQ3000より、洗濯槽内の水にダイレクトにオゾンを加えることが可能な「アクアループダイレクト」となった。AWD-AQ4000でも、この機能は継承。ただし、風呂水を使用して洗濯を行った場合の使用水道水は、従来の7Lからさらに減少して5Lとなっている。また、エアウォッシュ機能は「エアウォッシュα」にバージョンアップ。わずか15分間で除菌を行うことが可能という。
AWD-AQ4000では、これらに加えて、高速性という新たな特徴が加えられた。AWD-AQ3000では、洗濯後のすすぎの工程は、まず、水を抜く「中間排水」、続いて水をためてすすぎを行う「オゾンすすぎ」、さらに「中間排水」を経て、再び「オゾンすすぎ」を行うとように、4工程となっていた。それに対してAWD-AQ4000では、まず「高速シャワーすすぎ」を行い、その後「オゾンすすぎ」を行うというように2工程で済むようになっている。高速シャワーすすぎは、ドラムを高速で回転させながら、すすぎ水を衣類に浸透させるというもの。ためすすぎに比べて、注水/排水のステップがないため、高速なすすぎが可能になる。また、オゾンすすぎの工程が1回になっているのは、新たに搭載されたオゾン発生機によるものだ。従来のオゾン発生機は、放電する部分が平面となっており、この部分でオゾンが発生していた。それに対して新型では、管の内部で放電を行い、そこを通過する空気から、より効果的にオゾンを発生させるというものだ。同社によると、従来に比べて、約2倍のオゾン水濃度を実現しているという。これにより、1回のオゾンすすぎでも、十分に洗剤の残りや皮脂などを落とすことが可能となった。
なお、洗濯から脱水までにかかる時間は、従来機のAWD-AQ3000が約59分必要だったのに対して、AWD-AQ4000では約39分と20分間短縮されており、一般的な縦型の全自動洗濯機よりも高速だ。
左が従来のオゾン発生機、右には新型のオゾン発生機が取り付けてある。ドラムにはブルーに着色された水が淹れられており、オゾンの働きで、その色を消すというデモ。もちろん、水の色が速く消えたのは、新型のオゾン発生機を取るつけたドラム |
高速回転するドラム内に水が降り注がれる「高速シャワーすすぎ」 |
主な仕様 | |
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洗濯/脱水容量 | 9.0kg |
乾燥容量 | 6.0kg |
洗濯乾燥時の消費電力量 | 1100W |
サイズ | 636(W)×1119(H)×698(D)mm |
質量 | 約79kg |