NECとNECビッグローブは4月1日、家庭におけるCO2排出量を可視化するサービス「みんなでカーボンダイエット」を共同で展開し、NECグループ社員約100世帯を対象にトライアルサービスを開始すると発表した。

みんなでカーボンダイエットのトップ画面

同サービスは、設置が容易な専用ユニットで電気使用量を計測し、近距離無線を用いてサーバ上に使用データを自動的に送信し集計するというサービスで、開発はBIGLOBEが行った。同サービスを用いれば、利用者は、自身の省電力対策によるCO2削減の効果をWeb上で一覧できるようになるとともに、他の利用者とゲームを通じて競い合うことで、省エネ活動を楽しみながら継続できる。

電量使用量を計測するためのユニットは家庭の分電盤に、電流センサを接続するだけで、利用者の手で簡単に設置できる。

同サービスでは、1日の電気使用量のほか、時間帯別の使用量や参加世帯平均との比較など、自宅の電気使用状況を詳細に把握することが可能で、前年同月の電気使用量(電力会社に問い合わせの必要あり)と比べて削減した分は、『みなしCO2削減量』としてエコポイントが付与される。

利用者が参加できるゲームは2種類。その1つ、CO2削減達成率を競い合う「Carbon ball(フンコロガシで、エコ)」では、任意のニックネームをつけた"我が家のフンコロガシ"によりカーボンボールを転がして距離を競いあう。もう1つは、エコポイントを活用する「里山をつくろう」で、獲得したポイントを、土・水・花・草などのアイテムと交換して、自分の理想とする里山を作りながら、利用者全員で街作りを行っていく。

今回のトライアルは4月1日から3ヵ月間にわたって実施し、トライアル終了後は、エックス都市研究所の監修によってモニター期間中のデータを分析し、参加世帯ごとに「我が家のエネルギー診断書」としてレポートを提供する。

NEC、BIGLOBE、エックス都市研究所は、トライアルの結果を受けて、環境意識の高い自治体、民間企業に対するソリューションを検討し、今後3年間で売上高約20億円を目指す。

Carbon ball(フンコロガシで、エコ)の画面

里山をつくろうの画面