動画と静止画を合成する新機能「ダイナミックフォト」で新しい写真の楽しみ方を提案する、カシオのコンパクトデジタルカメラ「EXILIM ZOOM EX-Z400」。たとえば、自分が描いた絵の中で踊ってみたり、憧れのスターと夢の競演を果たしたり、さらには宇宙飛行士と月面で記念撮影したりと、カメラ一台で楽しみ方は無限大だという。論より証拠ということで、さっそく子どもたちと面白写真づくりを実践してみることにした。

ダイナミックフォト搭載の「EXILIM ZOOM EX-Z400」

簡単に説明すると「ダイナミックフォト」とは「動く合成写真」のこと。20枚の連写画像からカメラが"動く被写体"を切り抜き、さまざまな静止画と合成することができる機能である。まずはベースとなる静止画を撮影する。いきなり撮り始めるよりも、あらかじめどのような写真を作るかを決め、ラフスケッチなどを使って簡単にイメージしておくと作業しやすいだろう。
「手をこうしてみれば?」
「私もやりたい!」
普段とは違う撮影スタイルに、子どもたちはすっかり興味津々。ただ単にカメラで撮影するだけとは違い、コミュニケーションをとりながらモノを作り上げていく感じがとても新鮮だ。

これが背景用に撮影した写真。人物以外にもケーキや動物なども写真に撮ってみた

続いて"動く被写体"の撮影。"こういう写真を撮ろう"と決めているこちらの気持ちとは裏腹に育ち盛りの子どもたちの動きはなかなか予測がつかないが、これはデジカメ。失敗してもすぐに確認して撮りなおせるので、子どもたちがやる気なうちは何度でも撮影してしまえば良いのだ。ちなみに、撮影時間は1秒(20コマ/秒)、2秒(10コマ/秒)、4秒(5コマ/秒)の3タイプ。そのほか「静止キャラクラー」を選択して、静止画同士を合成することもできる。

本体背面にある「BS(ベストショット)」ボタンを押し、上段左から3つめの「動くキャラクター」モードをセットすれば準備完了

撮影は「BS(ベストショット)」の中から「動くキャラクター」モードを選ぶだけ。ただし、"動く被写体"をカメラに取り込む際、背景の切り抜きを行うため、一度撮影した後でもう一度そのままのアングルで背景だけを撮影する必要がある。その時に手ブレなどを防ぐため、三脚でカメラを固定すればスムーズに撮影が行えるだろう。

「動くキャラクター」モードの状態で「SET」ボタンを押すと、撮影秒数を選択できる。秒数が少ないほうが、撮影した被写体の動きはなめらかになる

また、"動く被写体"を撮影する際は、なるべく背景が無地なほうが切り抜きがうまくゆく。つくりたい写真に応じて、小道具を用意してもいい。今回は、白っぽい壁を背景としてテーブルに白い布をかけて撮影台をつくってみた。注意すべき点といえばそれくらいで、あとは変装あり、変顔あり、踊りあり、とにかく動き回る姿を撮影すればいいのだ。

机に白い布をテープで固定して即席の撮影台が完成

子どもたちは撮影が終わるとすぐに「見せて!」と駆け寄ってきて、液晶に映った自分の動きをじっくり眺め楽しんでいた。

いよいよ合成に挑戦

そしていよいよ動画を静止画に合成。再生画面で最初に撮影した静止画を背景に選び、次に撮影した"動く被写体"を好きな位置に貼り付ける。この一連の作業はカメラの液晶上でチェックできるので、難しい手間などは一切かからない。果たして完成した写真は……?

切り抜いた"動く被写体"たち。これを先ほど用意した静止画と組み合わせると……?