「覆い焼き・焼き込みツール」でレタッチが変わる

少々大げさなタイトルにも見えるが、実際、今回の「覆い焼き・焼き込みツール」の進化は目を見張るものがある。というのも、従来のツールの場合、単に輝度を上げ下げするだけで、まるで半透明のブラシでなぞったような焼き込みになってしまい、非常に使いにくかった。しかし今回のバージョンでは、よりインテリジェンスな機能が備わり、ユーザーの思った通りの覆い焼き、焼き込みが可能になる。まずはその機能を見てみよう。

元となる画像。背景の露出は適正だが、顔の部分に影ができてしまい、これを明るくするてみよう

従来の多い焼きツールでは、顔の明るさを調整しようとすると、図のように一様に明るくなってしまい、使いずらかった

今回から備わった「トーンを保護」にチェックを入れて、もう一度画像を修正してみる

顔のトーンが保護されつつもオリジナル画像に比べ、自然な感じで明るくなったことがわかる

「トーンを保護」を使用すると、修正する部分のエッジの輝度差等を自動検出して修正されるため、他の部分に影響が出にくくなる。それにより、自然な感じの覆い焼きが可能となった。このようなシチュエーションは実践でも多くあるため、非常に便利な機能といえよう。