ソニーは2日、液晶テレビブラビアの「W5」シリーズ「F5」シリーズ、それぞれ3機種ずつ、計6機種を発表した。発売は4月24日。価格はすべてオープン。推定市場価格は、KDL-52W5(52V型)が45万円前後、KDL-46W5(46V型)が37万円前後、KDL-40W5(40V型)が29万円前後、KDL-46F5(46V型)が35万円前後、KDL-40F5(40V型)が27万円前後、KDL-32F5(32V型:倍速駆動)が16万円前後。

240Hz駆動の「モーションフロー240Hz」を搭載する「W5」シリーズ

「W5シリーズ」と「F5シリーズ」は、昨年8月に発表された「W1」シリーズに続く、モーションフロー240を採用したモデルで(KDL-32F5のみ120Hz駆動)、240Hz駆動による動画表現力の高さが大きな特徴だ。2シリーズの違いは、デジタルチューナーの台数。W5シリーズには、地上/BS/110°CSデジタルチューナーが2基搭載されているのに対して、F5シリーズには1基のみ搭載される。

また、新しいお気楽リモコンは、テレビのリモコンとしては初めて、FeliCaポートを搭載した。これにより、Edyカード、eLIOカード、おサイフケータイなどをかざすだけで、支払いを行うことが可能となっている。現時点でこの機能に対応しているのは、「アクトビラ」の有料コンテンツの決済と、「ポケットチャンネル」でのショッピングだけだが、テレビ側の環境が調ったことで、今後、対応するサービスの増加が期待できる。

「お気楽リモコン」には、Felicaポートと「お気に入りボタン」が装備された

また、リモコンによく見るチャンネルや外部入力などを登録しておくことで、簡単に呼び出すことが可能になる「お気に入りボタン」を新に装備した。特にW5/F5シリーズでは、HDMI×4/ビデオ入力2/D5入力×2/Sビデオ×1/PC入力×1と多くの入力端子が装備されているため、よく使用するものをお気に入りボタンに登録しておくと、操作性も大きく改善するだろう。

また、新たに「シーンセレクト」機能も搭載。電子番組表の情報を元に、番組によって、映画/スポーツ/音楽などに最適な設定に自動的に画質/音質を切り替える「オート」のほか、「シネマ」「スポーツ」「フォト」「ミュージック」「ゲーム」「グラフィック」の計7種類装備されており、これらは外部入力や放送波の種類ごとに設定することが可能となっている。

映像エンジンは、従来のブラビアエンジン2をリファインした新エンジン「ブラビアエンジン3」を採用。コントラスト、色再現性、精細感などがアップ。なかでも、暗部のコントラストは、普通に見てもわかるほど大きく改善されているとのことだ。なお、新エンジンの搭載により、W5/F5シリーズのコントラスト比(テレビセット全体としての)は、W1シリーズの3,000:1から3,800:1へと向上している。