デザインの確認中に迷ったら、HTMLインスペクタからの利用が便利

HTMLパネルからも利用が可能だ。HTMLパネルを開き、画面右側の「Style」「Layout」「DOM」タブに続き「Code Example」というタブができているはずだ。すでに作成されているWebサイトを見直したりする場合は、ここからリファレンスが辿れるので活用してみよう。

HTMLインスペクタである程度解析した結果から、クリック数回で使い方を思い出せるのは魅力的だ

調べ物をするときに、調べるべき場所がわかっているのとわかっていないのとでは、作業時間にそこそこの差がでる。ちょっとした時にすぐ使えるというという点では、FireScopeはかなり使い勝手のよいアドオンだと言えるだろう。「使い方がわからなくなったらとりあえず検索」に心当たりのあるデベロッパ/デザイナはFirebugと一緒にFireScopeもインストールしておこう。

Firefox, Firebug, FireScopeを同時に使用すれば、インターネットに接続せずともかなりの学習環境が構築できるのではないだろうか。とりあえず検索、というクセを直してまずはリファレンスを読む習慣をつけておきたいところ。よくわからないままコピペして使うのではなく、本などと一緒にこの3点セットを使って基礎を繰り返し固めていきたいところだ。

このほかFireScopeのHelpをみればわかるとおり、JavaScriptのリファレンスも近々対応されるかもしれない。JavaScriptのリファレンスは量もかなりあるのですべて覚えることはなかなか難しいが、リファレンスがWebブラウザ上で直接見られるようになれば、いちいちCore JavaScript 1.5 Guide - MDCを参照する、といったこともしなくてすむようになる。開発効率をアップするには見逃せないプロダクトのひとつだ。これからのアップデートに注目したい。