日本ビクターは19日、ハイビジョンムービー「Everio(エブリオ)」シリーズより「GZ-HM200」「GZ-MS120」「GZ-MS130」を発表した。発売は、3月中旬を予定しており、価格はオープン。市場価格は、GZ-HM200が10万円前後、GZ-MS120が5万円前後、GZ-MS130が6万円前後と予想される。
ダブルSDカードスロットで、フルハイビジョンの長時間撮影を可能にする「GZ-HM200」 |
標準(SD)画質タイプながら、ダブルSDカードスロットを装備する「GZ-MS120」と、内蔵16GBメモリーとSDカードスロットの組み合わせで長時間撮影が可能な「GZ-MS130」 |
GZ-HM200は、フルハイビジョン撮影が可能なメモリームービー。1月15日に発表された「GZ-HD320」「GZ-HD300」のメモリー版といった位置付けの製品だ。「HDギガブリッドPremium」の搭載により、AVCHDの上限である24Mbpsという高ビットレート撮影(UXPモード)が可能で、光学20倍ズームの「コニカミノルタHDレンズ」も搭載される。
同製品の最大の特徴は2基のSDメモリーカードスロットを装備しているという点。SDカードスロットは、最大で32GBのSDHCカードに対応しており、それぞれのスロットに32GBのSDメモリーカードをセットすると、最長で約30時間のフルハイビジョンムービーの撮影が可能になる(EPモードの場合)。なお、8GBのSDHCカードが2枚付属する。
また、2基のSDメモリーカードスロットをより便利に使うための「自動メディア切替機能」も搭載。一般的に、複数のメディアを利用可能なムービーでメディアの切り替えを行うには、いったん撮影を中断して、環境設定メニューなどで、指定し直す必要がある。GZ-HM200に搭載されている自動メディア切替機能では、セットした2枚のメディアのうち、片方の容量がなくなると、自動的にもう片方のメディアに切り替わり、撮影が続行される。ただし、物理的に別のメディアに記録するため、ムービーはそこで分割される。さらに、メディアの切り替えには数秒程度かかるため、その間の映像は記録されない。なお、付属のバッテリーは「BN-VF808」。連続で、約1時間25分の撮影が可能だ(実撮影時間約40分)。
同時発表されたGZ-MS120/130は、最大で720×480ピクセルの動画撮影が可能な、「GZ-MS100」の後継モデル。GZ-MS120は、GZ-HM200同様、ダブルSDカードスロットと、自動メディア切替機能を搭載しており、最大で80時間の撮影が可能だ(エコノミーモードの場合)。一方のGZ-MS130は、内蔵の16GBフラッシュメモリーと、SDメモリーカードへ録画するモデル。SDメモリーカードスロットは1基だが、自動メディア切替機能は搭載される。なお、両モデルとも、光学35倍ズームと、CCDの有効面積を切り替える40倍ダイナミックズーム機能が搭載される。
本体サイズは、55(W)×65(H)×113(D)mm。質量(バッテリー含む)は、GZ-HM200が約310g、GZ-MS130とGZ-MS120が約290g。