光学ドライブはスロットインのDVDスーパーマルチドライブを採用し、スマートにディスクの出し入れが行える。HDMI端子を搭載しているので、薄型テレビとつないでDVDプレーヤーとして利用してもいい。もちろん、アナログRGB端子も備えるので、ビジネス用プロジェクターとも接続が可能だ。
インタフェースは、Expressカードスロットと、SD(SDHC対応)カード/マルチメディアカード/メモリスティック(PRO対応)に対応する3in1カードスロット、3基のUSB端子などを採用し、Bluetoothも内蔵する。メインマシンとしてはやや拡張性が低いが、セミモバイルノートなので、妥当なところだ。
キーボードは、EnterキーとBackSpaceキーが大きなサイズになっている。メーカー広報によれば、Enterキーの右端に余白があるのは、大きすぎるキーが隅押しで引っかかるなどして起こる誤操作を防ぐためだとのこと。
キーピッチは18.5cmと、フルサイズキーボードに近い大きさを確保。左下のCtrlキーとFnキーをBIOSで入れ替えられる機能は、前モデルから引き継いでいる。
キーボードの奥には電源ボタンとタッチセンサー式のボタンが配置してある。前モデルではブルーのLEDだったが、今モデルでグリーンへと変更し、より柔らかな色合いとなった。音量の調節などに加え、16:10と4:3の画面サイズの切り替えが、ワンタッチで行える。無線LANとBluetoothのスイッチが別々についているため、それぞれ独立してオン/オフの操作が可能なのも便利だ。
TPMチップや指紋センサーを搭載するなど、セキュリティ機能が充実しているのも、特にビジネスユーザーにとっては安心な点だ。
追加投資して納得の構成を作りたい
「ハイスペックモバイル」というメーカーのコンセプトからすれば、携帯性にやや物足りなさを感じてしまうのは事実。だが、グラフィックスをはじめ、最小構成でも高い処理能力を持っているのが「NA802」最大の魅力だ。加えて、BTOによって追加投資すればメインマシンとしても使えるスペックを備えることができる。また、BTOメニューに128GBのSSDが加わったのも、今モデルの大きな変更点だ。
最小構成価格は139,650円と、同クラスの他社モデルと比べても割安感がある。今回試用したマシンは、OSにWindows Vista Home Premiumを採用、IEEE802.11n準拠の無線LANを搭載し、価格は173,250円。この構成なら、メインマシンとして幅広いシーンで活躍してくれるはずだ。
■評価機仕様 | |
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CPU | Intel Core 2 Duo P8400(2.26GHz) |
チップセット | Mobile Intel PM45 Express |
メモリ | 2GB |
HDD | 320GB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
グラフィックス | NVIDIA GeForce 9600M GT |
ディスプレイ | 13.3型ワイド(1,280×800ドット) |
オーディオ | Intel High Definition Audio |
ネットワーク | IEEE802.11a/b/g/n、10/100/1000BASE-T |
USB2.0×3、FAXモデム×1、ヘッドホン端子×1、マイク端子×1、D-Sub15ピン×1、HDMI出力端子×1、3in1メモリーカードスロット×1、Bluetooth Ver2.1+EDR×1、Expressカードスロット/34/54対応 | |
サイズ/重量 | 約W322×D235×H25.5~32.5mm(突起部を除く)/約1.92kg |
OS | Windows Vista Home Premium |
ソフトウェア | Norton Internet Security 2009 OEM版 Adobe Reader i-フィルター5 1ヶ月試用版 McAfee SiteAdvisor Plus 1ヶ月版 |
付属品 | リカバリDVD、リカバリツールCD、マニュアル類、ACアダプター、電源コード、バッテリパック、HDMI-DVI変換アダプター |
直販価格 | 173,250円(最小構成価格:139,650円) |