日本ビクターは15日、フルハイビジョンHDDムービー「Everio」の新モデル「GZ-HD320」「GZ-HD300」を発表した。発売は2月上旬で、価格はオープン。市場価格は、GZ-HD320が12万円前後、GZ-HD300が11万円前後と予想される。
両機種は、スリムレンズの搭載と高密度・高集積設計により、サイズは幅53mm×高さ68mm×113mm、質量は325gという、HDD内蔵ハイビジョンムービーカメラとしては世界最小/最軽量を実現した製品。
120GBのHDDを内蔵したGZ-HD320では、最長で、約50時間(EPモード)のフルハイビジョン撮影が可能(GZ-HD300では最長25時間)。また、新開発の画像処理エンジン「HDギガブリッドPremium」により、AVCHDの上限である24Mbpsという高ビットレート撮影(UXPモード)にも対応している。また、内蔵HDDだけでなく、microSDカードへも撮影も可能なハイブリッド記録となっている(撮影に使用可能なmicroSDはClass4以上、UXPモードでの撮影にはClass6のメディアが必要となる)。
EverioシリーズというとHDDムービーというイメージが強いが、実は、当初のMicroDrive採用モデル以外は、HDDだけでなくSDやmicroSDカードなどへの記録もサポートされている。同社が積極的にハイブリッド記録と言ってこなかったのは、当時、ハイブリッド記録というと、HDDとDVDが主流であり、それらとの混同を懸念したからだとのことだ。
レンズは、「コニカミノルタHDレンズ」を採用。HDD内蔵型家庭用ハイビジョンビデオカメラとしては業界最高となる、光学20倍ズーム(35mm 換算で41.4-828mm)を搭載している。
また、YouTubeへのアップロード機能や、iTunesへの動画転送機能も装備。YouTubeへのアップロード機能は、昨年の7月に発表されたメディアにSDメモリーカードを使用するスタンダード画質のEverio「GZ-MS100」にも搭載されていたが、iTunesへの動画転送機能を搭載したのは、HDD内蔵ハイビジョンビデオカメラとしては初となる。