VAIO type P ワンセグモデル

既報のとおり、ソニーはポケットスタイルPC「VAIO type P」を発表した。美しく仕上げられたコンパクトボディに、1,600×768ドットという高解像度8型ワイド液晶とタイピングしやすいキーボードを搭載。さらに、ワンセグチューナーかワイヤレスWAN+GPSを内蔵するという高機能ぶり。そのワンセグモデルに触れる機会があったので、外観と使い勝手をレポートする。

ずらりと並んだ4台のtype P。カラーバリエーションは、クリスタルホワイト、ガーネットレッド、ペリドットグリーン、オニキスブラックだ。このうち、オニキスブラックはVAIO・OWNER・MADEモデル限定カラーとなる。

左からクリスタルホワイト、ガーネットレッド、ペリドットグリーン、オニキスブラック

この中からガーネットレッドをピックアップしてさわってみる。まずは、手元にあった長型3号サイズの封筒と並べてみた。サイズはほとんど同じだ。驚くほどのコンパクトボディである。

封筒と同じサイズ

開くと中から登場するのがキーピッチ16.5mmのキーボード。快適にタッチタイピングができる広さだ。キーボード中央付近にはスティックポインタが配置されている。このスティックの感度は自由に変更が可能。また、ボディのカラーに合わせてスティックポインターキャップの色も変わる。このモデルはガーネットレッドなのでキャップは赤だ。

B5サイズのノートPCに迫る広さのキーボード

クリックボタンの右には、「ウィンドウ整列ボタン」と「XMB(クロスメディアバー)ボタン」が並ぶ。前者は、画面上にウィンドウが複数開いている場合に押すと、ウィンドウを均等に並べてくれるものだ。後者は、電源オフの状態で押すとインスタントモードが立ち上がるもの。このインスタントモードでは、メモリースティックやSDメモリーカード内の画像、音楽、動画のファイルの閲覧が可能。また、WebブラウザやSkype、Instant Messengerなども使用できる。

左が「ウィンドウ整列ボタン」で右が「XMBボタン」

ディスプレイ右上には、31万画素のWebカメラを搭載。Webチャットなどに活用できる。

Webカメラ「MOTION EYE」を搭載

フロント左には、ワイヤレスLANのオン/オフスイッチとSDメモリーカードスロット、メモリースティックスロットがある。フロント右には、電源スイッチを搭載。

ワイヤレスLANのスイッチのあるフロント左

電源スイッチのあるフロント右

右側面には、USB2.0ポートと別売の「ディスプレイ/LANアダプター」が接続される拡張ポートがある。このアダプタには、10/100/1000BASE-TのLANポートとD-Sub15ピン端子が搭載されている。

左側面には、電源端子、USB2.0ポート、イヤホン端子、廃熱口が配置されている。ファンは搭載していないので、動作音は非常に静かだ。

拡張ポートのある右側面

電源端子のある左側面

底面も足以外はフラットなデザイン。バッテリはリチウムポリマーで、別売で大容量バッテリも用意される。そちらは、数ミリほど厚みが増える形となっている。ちなみに、バッテリの色は、ガーネットレッド、ペリドットグリーン、オニキスブラックでは黒だが、クリスタルホワイトでは本体色に合わせて白となっている。

底面まで美しい

■仕様
型番 VGN-P80H VGN-P70H
CPU Intel Atom Z520
チップセット Intel US15W
メモリ 2GB
HDD 約60GB
光学ドライブ なし
グラフィックス Intel GMA 500(チップセット内蔵)
ディスプレイ 8型ウルトラワイド(1,600×768ドット)
TV機能 なし ワンセグ
オーディオ Intel High Definition Audio
ネットワーク IEEE802.11b/g/n、ワイヤレスWAN IEEE802.11b/g/n
インタフェース USB2.0×2、Bluetooth、メモリースティックスロット×1、SDメモリーカード/MMCスロット×1、31万画素Webカメラほか
GPS あり なし
バッテリ駆動時間 約4.5時間
サイズ 約W245×H19.8×D120mm
重量 約636g 約634g
OS Windows Vista Basic
市場想定価格 約100,000円