これからは"わかめ"で売ります!

「わかめ。」である……わかめっ!?

同社のグラフィックスカードが採用する冷却ファンがリニューアルしている。その名も"わかめ"こと「海藻ファン」と呼ばれる特殊な冷却ファンである。どういうものかというと、各フィンがまさに"わかめ"っぽい形状をしており、その効果として、GPUで熱せられた排気エアフローが、通常のファンと比べ拡散せず、効率よく収束する。ファンの回転数を下げてもこの効果が持続するため、より静音性を高めることができるほか、うまく配置すればケース全体の熱排気の効率も向上させることができるだろう。

これが"わかめ"の正体。MSI本社では「Seaweed-Blade fan」と命名しているそうだが、冗談なのか本気なのか、石岡氏いわく、日本国内では「公式に"海藻ファン"で統一」

同社のデータによる通常のファンと海藻ファンの違い。低回転でも効率の良い排熱が可能とされる

実際に海藻ファンを採用した「MSI R4830-T2D512-OC」。ファンが"わかめ"っぽいのが確認できる。搭載GPUはATI Radeon HD 4830のオーバークロック版

会場でみつけた注目展示

イベント当日に届いたばかりという、まさに最新ノートブック「EX620」。Blu-rayドライブも内蔵した高性能メディアノートだ

特徴はBlu-rayドライブだけでなく、例えば「Eco エンジン」などの同社独自の省電力機能も便利な機能。キーボード上部にタッチボタンが設けられていて(右写真)、そこに触れるだけでEcoモードに移行できたりするので使い勝手も上々

最近特に力が入っているノートパソコンの展示コーナー。Wind Netbookの最新モデル「U100 Vogue」も出展されていた

参考展示だが、デュアルコアのAtomを搭載したミニデスクトップ「Wind Nettop CD 100JP」。近日発売予定のWindファミリーの新顔だ

こちらはグラフィックスカードの注目製品「N280GTX HydroGen」。オーバークロック版のNVIDIA GeForce GTX 280に、同社オリジナルの薄型水冷ヘッドを搭載した超ハイエンドカード。年内に発売予定だが、数量限定になる可能性が高い

参考展示されていた"世界初のDrMOS搭載"グラフィックスカード「N9600GT Diamond 512MB」。冷却機構は、以前こちらの製品でも採用していた同社オリジナルの"準ファンレスクーラー"「Hybrid Frozr」。さらにバックパネルにはボタン一発のオーバークロック機構「OC Button」も装備

「お客様大感謝祭」の定番。MSI石岡氏の(変な)改造パソコンもEclipse SLIベースにパワーアップ。今回のネタは巨大ラジエータ+冷却ファンがシステム全体を強制冷却するというもの。ラジエータ付近に設置した「D-LED2」の表示が0°に

最後にイベントのオマケ。会場内には体験コーナーとして、Core i7搭載のEclipse SLIマシンをはじめ、MSIベースの様々な構成の自作機を用い、「SEGA RALLY REVO」のプレイブースが設けられていた。来場者は終日そこでマシンパフォーマンスを確認したり、SEGA RALLY REVOを楽しんだりといったことができたわけだが、同ブースを利用して、会場クローズドの直前、プレス対抗の「SEGA RALLY REVO大会」が開催されたので、一応報告しておきたい。

様々な最新環境で「SEGA RALLY REVO」が楽しめたプレイブース。一般参加のタイムアタックも実施していた

大会……と言っても、当日会場にあれほど集まっていた各社プレスのほとんどが、何故か大会開催中のみ逃亡してしまうというアクシデントがあり(一緒に来ていた筆者のボスも大会中だけ急に行方不明に。シャイな人間が多いのか!?)、参加はプレス3名+MSI三好氏の計4名だけという微妙な感じに。一方の観客は、石岡氏のプレゼンから引き続き、わりと数多く集まっていたので、哀れみの視線が痛かった。マイコミジャーナルは3位というこれまた微妙な結果でした。