40nmプロセスFPGAのデモを公開

FPGAベンダの米Alteraの日本法人である日本アルテラは、Taiwan Semiconductor Manufacturing(TSMC)の40nmプロセスを用いたFPGA「Stratix IV」を用いた8.5Gbpsトランシーバの伝送デモを行っている。

Stratix IVは、同社の代表取締役社長の日隈寛和氏のインタビューにもあるとおり、来月(12月)の出荷が予定されているデバイス。そのため、デモで用いられているのは、評価版とのことだが、回路構成をトランシーバだけにしてあるだけで、基本的な部分は製品版と変更はない、とのこと。

ちなみに、デモ用基板にはStratix IVのほか、「Stratix II」も搭載されているが、これは「PCから送られてきた回路構成データをStratix IVに送るために置いてあるもの」(担当者)とのことである。

実際のデモで表示していた波形だが、ジッタも少なくきれいな波形を形成していた。

8.5Gbpsトランシーバのデモ(ちなみに手を近づけても熱くはなかった)

デモで表示されている出力波形(きちんとした波形が表示されていた)

このほか同社では「Stratix III」を用いたDDR3メモリのサポートに関するデモも行っている。こちらは、オンボードのDDR3チップのサポートだけではなく、DIMMモジュールでのDDR3もサポート可能な点が特長。

現在、評価が進められており2009年初頭にはDDR3 533MHzの評価が正式に終了し、対応がアナウンスされる見込みという。

「Stratix III」を用いたDDR3対応デモ(画面中央あたりにDIMMが挿さっている)

実際、会場では(将来の移行に備えて)今の内からDDR3に触れておきたいと言って見にくる人も多数いたという。