NECは10日、報道関係者向けに携帯電話新製品の説明会を開催した。発表会には、同社執行役員の山崎耕司氏、モバイルターミナル事業本部副事業本部長の小島立氏、同事業部 事業部長代理兼チーフクリエイティブディレクターの佐藤敏明氏のほか、イメージキャラクターの玉木宏さん、橋本麗香さんが出席。新商品、新CMに関するプレゼンテーションを行った。

説明会で小島氏は、今後の携帯電話の開発の方向性として、携帯電話を通してユーザーに、時間や場所の制約がないユビキタス環境を提供することを目指すと説明。具体的なアプローチとして、「次世代ハイスペックカテゴリー」「デザイン×スリム」「ユニバーサル×エコ」の3つのキーワードで端末を開発していくことを明らかにした。「NECの携帯電話で、ユーザーの今すぐここで何かをしたいという"Wants"を実現したい。この3つの方向性で、ユ-ザーの"いますぐここで"を実現する携帯電話を提供し、ユーザーの行動・生活に、イノベーションを起こしていきたい」(小島氏)。今回2008年秋冬携帯電話新製品として、NTTドコモ向けに提供する4機種がその第一弾となる。

NECが打ち出す3つの方向性

モバイルターミナル事業本部副事業本部長の小島立氏

今回同社は、「N-01A」「N-02A」「N-03A」「N-04A」の4機種をラインアップしている。11月中旬以降より順次発売する予定だ。

N-01Aは、NECの国内向けケータイ初となるタッチパネル、新開発のヒンジを採用したフラッグシップモデル。3つの形状を使い分けられるデザインが特徴で、テンキー部を収納し、タッチ操作対応の全面液晶を使って操作する「タッチスタイル」、通常の折りたたみ型のように、ディスプレイを縦位置に設置し、テンキーを使って操作する「シェアスタイル」、タッチスタイルの状態から、ディスプレイを横位置にした「コミュニケーションスタイル」が利用できる。

N-02Aは、厚さ12.9mmのスリムなボディに、3.2インチディスプレイや5.2Mピクセルカメラなど充実した機能を搭載。テンキー部に搭載したイルミネーションが特徴で、15種類の多彩な発光パターンを選択できる。

N-03Aは、"パティスリー界のピカソ"と称される、ピエール エルメ氏がデザインを監修したコラボレーション端末。厚さ12.9mmのボディに、ワンセグや国際ローミング「WORLD WING(3G+GSM)」など豊富な機能を搭載する。

N-04Aは、家電ブランドamadanaとのコラボ端末第2弾。本体オープン時に弧を描くような「アークスライド」を採用したNEC初のスライド型端末だ。デザイナー集団・TYCOON GRAPHICSが手がけた、グラフィックやコンテンツをプリセットする。