フィンランドNokiaは4日(インド時間)、新興国向けに携帯電話7機種と情報サービスを発表した。端末は、25ユーロという同社最低価格の携帯電話「Nokia 1202」から、インターネット対応の「Nokia 7100 Supernova」など、多様化する新興国のニーズに応じた。端末は年内より順次出荷を開始する。

新興市場向けのSupernova、XpressMusicが登場

Nokia 7100 Supernovaは、同社が今年ローンチしたデザイン携帯ブランド「Supernova」の最新機種。スライド式のGSM端末で、Series 40をベースとした。サイズは98×48.4×15ミリメートル、重さは103.5グラム。1.3メガピクセルカメラ、FMラジオ、Bluetoothなどの機能を持つ。Nokiaの写真共有サービス「Share on Ovi」、電子メールサービス「Mail on Ovi」などをサポート、Webブラウザ「Opera Mini」をプリインストールするなど、インターネット利用に適した一台。予想価格は75ユーロ。

今回発表した機種の中で最も予想価格が高いのは、音楽ケータイ「Nokia 5130 XpressMusic」の90ユーロとなる。同端末はSeries 40ベースのGSM端末で、専用の音楽ボタンと3.5ミリのステレオミニジャックを備えた。端末はストレート型で、正面にはQVGAディスプレイ、背面には2メガピクセルのカメラを搭載する。Share on Ovi、Mail on Oviに対応した。

「Nokia 7100 Supernova」

「Nokia 5130 XpressMusic」

classicシリーズとしては、「Nokia 2320 classic」「Nokia 2323 classic」「Nokia 2330 classic」の3機種を発表した。3機種ともSeries 40ベースのGSM端末で、Mail on Ovi、「Nokia Life Tools」などのサービスに対応する。2330 classicはカメラ、Bluetoothが利用でき、2323 classicはFMラジオ、ブラウザなどが利用できる。予想価格は、2320 classicと2323 classicが40ユーロ、2330 classicは50ユーロ。

「Nokia 2330 classic」

「Nokia 2323 classic」

Nokiaが今回発表した中で最も価格が安い「Nokia 1202」、それに「Nokia 1661」は、ともにSeries 30をベースとしたGSM携帯電話。農村地域向けに開発された機種で、フラッシュライトなどの機能を持つ。1202は白黒、1661はカラー画面。予想価格は、1202が25ユーロ、1661が30ユーロ。

「Nokia 1661」

「Nokia 1202」

新興市場向けの情報サービス

Nokiaは同日、Series 40向けの電子メールサービス「Mail on Ovi」、農業関連情報と教育サービス「Nokia Life Tools」の2種類のサービスも発表した。

Mail on Oviは携帯電話で直接電子メールアカウントを設定し、メールを利用できるサービス。Life Toolsは、天気情報や種、肥料などの価格情報など農業に関連する情報のほか、教育では英語学習、地域や国際レベルでの一般教養などにフォーカスした情報を提供するという。

2009年前半にまずインドで提供を開始し、その後アジア・アフリカ地域に拡大する。