BASIC時代の試行錯誤をゲームで体験

BOKU」は、MSRのプリンシパルプログラム・マネージャーであるMatt MacLaurin氏のプログラミング体験に基づいて作成されたシミュレーションゲームだ。子供たちがゲームを作りながらプログラミング・ロジックを習得できる。

同氏が1980年に初めて触れたCommodoreはBASICを内蔵しているだけで、ゲームで遊ぶにも自分で作り出す必要があった。ゲームに飽きたら、そのコードをのぞき見て、色々といじくって実行してみる。その試行錯誤が面白く、失敗を体験しながら自然と正しいコードを書く考え方が身についた。BOKUはBASIC時代の試行錯誤を取り入れたゲームである。

MSRのMatt MacLaurin氏。BOKUはXbox 360のコントローラでBOKUのプログラミング

スタート時は草原に小さな円盤が浮かんでいるだけ。これは真っ黒な画面にBASICプロンプトが点滅しているのと同じ状態だ。まずキャラクターを作り、そこからアイコンを並べながら、"WHEN"「フルーツを見つけたら」+”DO”「動く」「フルーツの方向に」というような感じでプログラムを作る。操作は全てXbox 360のコントローラで行う。プログラムに問題があれば、意図したように動いてくれなかったり、ループに陥ったりする。キャラクターが増え、ゲームのルールが複雑なるほどに、その可能性が高まり、プログラムと格闘することになる。だが、プログラミングミスで迷走するキャラクターを見るのも面白く、これなら確かに様々なケースやルールを想定する力を自然と養えそうだ。

草原に円盤が浮かぶだけのBOKUスタート直後

BOKUのプログラミング・エディタ

ある動作を行った際のスコアを設定しているところ