コルグはUSB-MIDIコントローラの「nanoKEY」、「nanoPAD」、「nanoKONTROL」の3製品を11月下旬より発売すると発表した。価格はnanoKEYが6,195円、nanoPADおよびnanoKONTROLは7,350円。同シリーズは従来の製品に比べ、スリムでコンパクトな本体が特徴。ノートパソコンとも組み合わせやすく、またコンパクトながらも高いコントロール性能を実現しているという。

ノートパソコンと組み合わせても違和感がないコンパクトサイズのUSB-MIDIコントローラ、コルグ「nano」シリーズ3製品

nanoKEYは25鍵仕様のUSB-MIDIキーボード。サイズは320(W)mm×83(D)mm× 14(H)mm、重量は220gと一般的なデスクトップパソコン用キーボードより小型でありながら鍵盤はベロシティにも対応する。ノートパソコン用キーボードと同様のキー構造でにより、厚さ14mmというスリムデザインを実現、同社の「microKONTROL」に採用しているミニ鍵盤に比べ厚みは約20%、キーピッチは約93%となっている。25鍵仕様だが上下4段階でシフト可能なオクターブ・シフト・ボタンを備え、「キー・トランスポーズ機能」と合わせてMIDI規格すべての音域を演奏可能。ピッチベンドおよびモジュレーション・ボタンも搭載している。また各鍵盤をボタンとして動作させ、コントロールチェンジを送信することでDAWやプラグインのコントロールを可能とする「CC MODE」を搭載している。同製品にはソフトシンセとして同社「KORG Legacy Collection-DIGITAL EDITION」収録の「M1ソフトウェア・シンセサイザ」のリミテッドバージョンである「M1 Le」のライセンスが付属する。

ノートパソコン用キーボードと同構造を採用し、薄型ながらもベロシティにも対応した「nanoKEY」

nanoPADはサイズ320(W)mm×82(D)mm×16.5(H)mm、重量330gの軽量コンパクトなボディに12個のベロシティ対応トリガー・パッドと、「ロール/フラム機能」対応のX-Yパッドを搭載したUSB-MIDIコントローラ。トリガー・パッドは4バンク48パッドまで使用でき、和音入力に使えるコード・トリガーにも対応。コントロールチェンジの送信も可能で、DAWやプラグインのコントロールも可能だ。X-Yパッドはピッチベンドおよびコントロールチェンジの送信も可能となっている。nanoPADにはToontrackのドラムシンセ「EzDrummer Lite」のライセンスが付属する。

ベロシティ対応トリガー・パッドやロール/フラム対応のX-Yパッドを備える「nanoPAD」

nanoKONTROLはサイズ320(W)mm×82(D)mm×29.5(H)mm、重量290gのコンパクトボディに9個のノブ、9本のフェーダ、18個のスイッチおよびトランスポートボタンを装備するUSB-MIDIコントローラ。シーンボタンにより4シーンを切り替え、各シーンでそれぞれのノブやフェーダに異なるコントロール設定を行うことが可能。たとえばシーン1はミキシング用、シーン2はエフェクト用などと設定し、1台のnanoKONTROLで最大168種類のコントロールチェンジを送信できる。フェーダをソフトシンセのオルガン音色でドローバとして使用する、また各スイッチにアタック/リリースタイムを独立して設定するなど、状況に合わせて柔軟なコントロールが可能となっている。

小型ボディに多彩な操作子を搭載、シーン切り替えで最大168種類のコントロールチェンジを送信できる「nanoKONTROL」

なお3製品共通の仕様として、電源はUSBバスパワーで供給。動作環境はWindows Vista SP1/XP SP2以降およびMac OS X 10.3.9または10.4.7以降。環境に合わせたカスタマイズが可能な専用エディタソフト「KORG KONTROL Editor」が無償ダウンロードにて公開予定となっている。またAbletonのDAW「Live」シリーズのディスカウント・クーポンがバンドルされる。