STMicroelectronicsは10月23日、デジタル入力を搭載したアナログAB級出力カーオーディオ用アンプ「TDA7801」を発表した。すでにサンプル出荷を開始しており、単価は1,000個購入時で約6ドルという。量産は2009年第2四半期からを予定。

デジタル入力付きアナログAB級出力車載オーディオ用アンプ「TDA7801」

同製品は、DSPのI2S出力に直接接続が可能であり、そのため信号変換が不要となるため、音質の向上、ノイズ耐性の改善、システム設計の容易化などが可能となる。

デジタル処理技術により、急激な電源電圧の変動時やスタンバイ/ミュートのON/OFF時にポップノイズの発生しない動作を可能としている。

また、DCオフセット電圧によるスピーカ焼損防止策についても、音楽信号の再生中に、常時DCオフセット電圧をモニタすることができるため、現行のシステム構成に比べシステムのマイコンの負荷を軽減させることが可能である。

なお、同社では、同製品のクラスSBi品およびデジタル入力クラスDソリューションを今後ラインナップに追加していくことを予定している。