NECエレクトロニクスは10月16日、インドのソフトウェア設計サービス会社KPIT Cummins Infosystemsならびに独ECU開発支援ツール会社ETASと、「AUTOSAR」の普及を促進するために協業を行っていくことを発表した。

今回の協業は、NECエレクトロニクスの32ビットマイコン「V850」、KPITのCAN、LINなどの通信管理用ミドルウェアとランタイム環境などで構成される基本ソフトウェアモジュール、ETASのアプリケーションソフト開発ツール「ASCET」「INTECRIO」を組み合わせることで、AUTOSAR仕様に準拠したシステムを構築するソリューションを、カスタマに提供することを目指すというもの。これにより、カスタマは、ソフトウェアの開発負担を軽減できるようになるという。

同協業に基づき、NECエレクトロニクスはV850のFシリーズ30品種およびFlexRay通信コントローラ内蔵マイコン「V850E/PH03」1品種に対し、AUTOSAR仕様に準拠させたマイコン駆動用ソフトウェア「MCAL」を開発し、市場投入を行う。

KPITはNECエレクトロニクス31品種のマイコン上で駆動する基本ソフトウェアの製品化を行い、ETASはNECエレクトロニクスのマイコンおよびKPITの基本ソフトウェアモジュール上で駆動するAUTOSAR準拠のアプリケーションソフトウェア開発のための開発ツールを製品化する。 なお、これらの開発成果は、各社が各自の販売網を利用して市場に提供していくとしている。