覚えておきたい新機能

カスペルスキーの新機能で、ぜひとも覚えておきたい機能を紹介しよう。まずは、ソフトキーボードである。これは、キーロガーなどのスパイウェアから、IDやパスワードの盗聴を防ぐことができる。[プロテクション]→[オンライン監視]で、[セキュリティキーボード]を選択する。図44のように画面にキーボードが表示される。

図44 セキュリティキーボード

オンラインバンキングなどで、IDやパスワード、そして暗証番号などを入力する際には、利用したいものである。さらに、もう1つ。プライバシークリーナーである。[プロテクション]→[フィルタリング]から、[プライバシークリーナー]を選択する。すると[プライバシークリーナー]ダイアログが表示される(図45)。

図45 プライバシークリーナー

ここで、[次へ]をクリックする。すると、[解決する項目の選択]ダイアログが表示される。削除すべき項目などを選択可能になる(図46)。

図46 項目の選択

ここでは、「解決したほうがよい項目」はそのままにして[閲覧・操作履歴の削除]をクリックする。

  • Webサイト使用履歴
  • アプリケーション実行履歴
  • 検索履歴
  • 各アプリケーションでのファイルの使用および保存履歴
  • Microsoft Windowsシステムログ記録
  • テンポラリファイルなど

これらの情報には個人情報などが記録されており、悪意を持った攻撃者はこれらの情報を盗み出そうとしている。あまり意味のない情報にも思えるかもしれない。しかし、これらの情報には重要な個人情報が含まれることがある。盗まれる前に削除することで、その危険性を減らすことができる。オンラインバンキングやオンライン決済を行う前後に行うと効果的な機能といえる。