HOYAグループのPENTAXイメージング・システム事業部(ペンタックス)は、独ケルン・メッセで開催中の「photokina 2008」(フォトキナ)で、新しく発表した小型デジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-m」やレンズの新製品などを出展している。

PENTAX K-mは、エントリークラスのデジタル一眼レフとして小型軽量、簡単操作を目指した。APS-Cサイズ相当で1,000万画素以上の撮像素子を搭載するデジタル一眼レフとしては、現時点で世界最小を実現。国内の実売価格が6万5,000円前後の見込みと、低価格と簡単操作を売りにしている。

コンパクトで軽量なデジタル一眼レフPENTAX K-m

ボタン類は右側に集約され、ボタンサイズも大きめ。液晶画面の表示も分かりやすい

サイズ比較。左からK-m、K200D、K20D。この写真ではちょっと分かりづらいが、K-mはぎゅっと詰まった感じでコンパクト

背面。左からK200D、K-m、K20D。ボタンが右側に集まっていて、配置も変更されているのが分かる

「新オートピクチャーモード」を搭載したことで、カメラが状況を自動判別して最適なシーンモードを設定することが可能。動体/マクロ/人物/風景/夜景人物の各モードに自動設定されるため、設定をいちいち変更する必要がない。ボタン操作にも配慮し、右手の親指だけで操作できるような位置にボタンを配置するなど、操作性も向上させたという。

コンパクトなボディなのでパンケーキレンズが似合う

本体右側面

本体上部

シャッタースピード換算で約4段分の効果というボディ内手ブレ補正やISO 3200までの高感度撮影、約3.5コマ/秒の連写、ペンタミラー方式・倍率0.85倍・視野率96%のファインダー、ダイナミックレンジ拡大/シャドー補正といった基本性能も充実。単3形リチウム電池×4で約1,650枚という長寿命も実現している。

来年1月発売予定の高級レンズ「★シリーズ」のレンズ。こちらは「smc PENTAX-DA★60-250mmF4ED [IF] SDM」。防塵防滴構造を採用し、レンズ前面にもSP(スーパープロテクト)コーティングを施した。AFからMFに切り替え操作なしで移行できる「クイックシフト・フォーカス・システム」、SDM(超音波モーター)を採用。実売価格は16万円代後半の見込み

同じく「★シリーズ」の新作「smc PENTAX-DA★55mmF1.4 SDM」。ポートレートに適した大口径中望遠単焦点レンズ。エアロ・ブライト・コーティングにより、従来よりも高い描写性能を実現したという。SDM(超音波モーター)も搭載する。同8万円前後。こちらはケース内の展示のみ

こちらは参考出品の「smc PENTAX-DA 15mm F4 ED AL Limited(仮称)」。同社のデジタル一眼に装着すると約23mmの画角となり、開放F値はF4。発売は来年春ごろの予定。

同じく参考出品の「smc PENTAX-DA 1.4X REAR CONVERTER SDM(仮称)」。1.4倍のテレコンバーターで、SDM(超音波モーター)を採用している。いずれのモデルも、それ以外の詳細な情報は得られなかった

ペンタックスのブースでは、過酷な状況でも利用できる防塵・防滴性能をアピールする展示も