Luiというメインマシンとサブマシンの新しい関係性は、長短の特性が明確に示されている。それゆえに、使用スタイルがフィットしたときの恩恵はものすごく大きくなるはずだ。

こうした使い勝手を踏まえて考察すると、Luiの最大の魅力は、やはり、自宅にあるサーバPCの能力を外部でも使える点にある。そのいっぽうで、ファイルの扱いに独特のやりかたがあり、オフラインでは使えないといった特性も忘れてはならない。これらを総合すると、屋外でも快適な操作性を求める人や、安全性が高くスマートなファイル管理を求める人、そして公衆無線LANを利用する習慣がついている人に最適なシステムといえる。

現状、Luiにハイスペックを求めるなら「VALUESTAR R Luiモデル マイクロタワータイプ」、AVコンテンツのオンデマンドを楽しむなら「Lui SX」といった選択肢がある。NECは今後、さらにLuiのサーバーボードを単品発売する予定だ。それが加われば、手持ちのメインマシンをサーバPC化したり、イチから超高性能サーバを組むといったことも可能になる。今後の進化にも注目していきたい。