ワンクリック不正請求を防ぐには
まず、ワンクリック不正請求の手口を知ってほしい。ここにあげた事例でもそうだが、一見、個人情報を盗み取ったかのようなフリをしているが、実は何もされていないのである。そして、連絡を取らないことである。どうしても不安な場合には、IPA、もしくはお近くの生活消費センターなどに相談をしてほしい。また振込を実際にしてしまった場合には、すみやかに被害届けなどを警察などに出すべきであろう。
最近は、アダルト系のサイトから誘導されるのではなく、普通の検索サイトから誘導される。目的と違うサイトならば、すみやかに引き返そう。さらに、OSから発せられる警告に注意することである。場合によっては、ウイルス対策ソフトが警告を発することもある。それらを見逃さないことである。さらに、身元不明のファイルをダウンロードしないことである。どんな危険性があるかわからないのである。
図10のような矛盾にも気がついてほしい。ここではWindows XPで閲覧している。ところが、Vista風のダイアログを真似ているのである。使っているPCで表示されていることでは無いということも、落ち着いて考えればわかることがある。また、エクスパック500で送金というのも考えがたい。
ウイルス対策ソフトがあるから安全と考えてもいけない。ワンクリック不正請求で感染するウイルスは、新種のものが多く、ウイルス定義ファイルが対応していないと効果がない。さらに、ワンクリック詐欺は、金曜日の夜に新しいサイトが開かれることが多い。休日中ということもあり、対応は遅れがちになることもある(一方で、休日にアダルトサイトを閲覧する人も多い)。ワンクリック不正請求で感染するウイルスは、破壊やスパイ行為を行うようなものは、まだないとのことである。しかし、相当な悪意を持つウイルスが配布されるようになると、個人情報の流出など多大な被害が予想される。
一般的な検索サイトの検索結果の上位から、このようなサイトに誘導されることがある。誰もが、誘導される危険があるということだ。今後も十分に注意をしてほしい。