日立アプライアンスは20日、床置き型のエアコン「暖房エアコン 寒さ知らず 白くまくん」3機種を発表した。発売はRAF-36Yが10月上旬、RAF-40Y2とRAF-50Y2が9月上旬。価格はRAF-36Yが47万2,500円、RAF-40Y2が52万5,000円、RAF-50Y2が61万9,500円。

暖房効率をアップし、イオンミスト脱臭機能も装備した寒冷地向け床置きエアコン「暖房エアコン 寒さ知らず 白くまくん」シリーズ

同シリーズは、寒冷地向けの暖房を考えたエアコン。一般的な壁掛けタイプの場合、吹き出し口が高い場所にあるため、石油やガスのファンヒーターなどのように、ダイレクトに足元から温かくするのは難しいという。同シリーズでは、石油やガスのファンヒーターと同じように、拭きだし口が床近くにあるというスタイルが最大の特徴だ。新モデルでは上から吸気して下から吹き出すように変更することで、効率的な空気の流れを実現。室内機の熱交換器の表面積を従来の1.2倍に拡大することで、暖房能力を向上させた。これにより、エアコンの効率の良さと、ファンヒーターなどのダイレクトな温かさを両立させることが可能となった。同社のルームエアコンのハイエンドモデル「ステンレス白くまくん Xシリーズ」の3.6kW機、4.0kW機、5.0kW機のそれぞれの定格暖房能力が、4.2kW/5.0kW/6.3kWであるのに対して、「暖房エアコン 寒さ知らず 白くまくん」シリーズでは、4.8kW/5.3kW/6.3kWとなっている。

エアコンの室外機側の熱交換気は、暖房中に霜がつくと霜取り運転を行う必要がある。その間は、暖房がストップするので部屋の温度が低下するが、同社の床置き型エアコンでは、この室外機の熱交換器を2系統装備。片側が霜取り運転を行っている場合でも、片側で暖房運転が可能となっており、途切れることなく暖房を行うことが可能となっている。新モデルでは、ルームエアコン「ステンレス白くまくん Xシリーズ」などに採用されている「イオンミスト」による脱臭機能を、床置き型としては初めて装備。空気中や壁、カーテンなどに染みついたニオイを除去するとともに、空気中のアレル物質を抑制する。

デザインも、同社の最上位機種であるXシリーズのものを踏襲し、床近くにおいた場合でもインテリアにマッチするという。なお、「暖房エアコン 寒さ知らず 白くまくん」は、ステンレス白くまくんのシリーズではないため、フィルターのみがステンレス製となっている。

型式 定格冷房能力 電源 暖房時適用畳数
RAF-36Y 3.6kW 単相100V 12畳程度
RAF-40Y2 4.0kW 単相200V 14畳程度
RAF-50Y2 5.0kW 単相200V 16畳程度