英数字のキーではキーピッチが14mmなのに対し、[Enter]キー周辺の記号キーでは10mm程度とかなり小さい

次に、キーボードを見てみよう。SCシリーズのキーピッチは約14mm。ほかのミニノートでは16～17mm程度確保されているので、かなり小さく感じられた。タッチタイピングができないレベルではないのだが、慣れるまでにちょっと時間がかかるだろう。実際、この原稿の前半部分はSC3KP06Aで書いていたのだが、キーが小さくて入力ミスを頻発してしまったため、途中でメインマシンに戻してしまった。指先で打つ必要があり、さらにキーストロークも浅いため、1時間程度の使用で疲れてしまったのだ。また、[Enter]キー周辺のキーがさらに小さくなっていて、「?」や「:」などの記号が打ちづらい。とはいえ、このサイズで実用的に使えるキーボードが用意されている点は評価できるだろう。

SCシリーズのキーボード。キーピッチが狭いのがやや難点。タッチパッドのサイズは5cm弱と小さいが、こちらはストレスなく使える

ワンセグ機能

SCシリーズは全モデルがワンセグに対応している。液晶ディスプレイ右上部に伸縮可能なアンテナがついているほか、外付けアンテナも標準で添付されている。実は筆者の自宅は近くに自衛隊の基地があるため、ワンセグの電波状況が非常に悪い。一時期ワンセグケータイを購入しようと思ったが、仕事で借りた機種を試してみたところまったく受信できなかったので諦めたことがあるのだ。あれから電波状況が改善されているのかもしれないが、今回アンテナ付きで試してみたところ、所々で停止することはあったが、ちゃんと受信できた。

液晶ディスプレイ左下に端子があり、アンテナを接続できる

電波状況が良好なら、内蔵アンテナだけでも十分。折りたためば、ポータブルテレビのように使える

端子類

搭載されている端子類は、USB 2.0×2にSD/メモリースティック対応メモリーカードスロット、有線LAN端子など、ミニノートとしては標準的な構成だ。GPS対応モデルなら、本体左側面にGPSユニットが搭載される。ちょっと疑問なのは、右側面のUSB端子にカバーが用意されている点。左側面のUSB端子はむき出しになっているのに、右側だけ覆われているのはなぜなのか? どうせなら、左側にもカバーを用意すればいいのに。また、SDカードを挿入すると、カードの下 1/3程度が本体から出てしまう点も気になった。

本体前面部。左のスイッチが電源で、右の小さなスイッチでは無線LAN機能のオン/オフを切り替えられる

本体右側面。左からメモリーカードスロット、ExpressCardスロット、USB端子が配置されている

本体左側面。左からUSB端子、外部ディスプレイ接続用のRGB端子、ステレオ端子と並ぶ。GPS搭載モデルでは、右端にGPSユニットが配置される

本体の後ろ。写真では分かりづらいが、左端にカバー付きのLAN端子が用意されている

バッテリの駆動時間は、カタログスペックで約3.2時間。無線LANやWebカメラの電源をオフにした状態での時間なので、これらを使う場合はもっと短くなるだろう。SCシリーズにはファンの回転を抑えて動作と消費電力を抑える「サイレンスモード」が用意されているので、バッテリを長持ちさせたい人は使用するといい。また、ACバッテリの重量が約220gと軽いので、万が一に備えて持ち歩くのも手だ。

本体内蔵のバッテリ。省電力設定なら約3.2時間駆動する

ACアダプタも約220gと軽く、本体と合わせても1kgちょっと