半導体ベンダである米Integrated Device Technology(IDT)は、同社のDisplayPort準拠のレシーバ/タイミングコントローラ製品「VPP1600EMG」が、PHYレイヤとリンクレイヤで、VESA(Video Electronics Standard Association)認定の独立検証機関であるAllionの適合テストに合格、VESAからDisplayPortロゴ認証を取得したことを発表した。

同製品は。DisplayPort 1.1a規格に準拠しており、フルビデオインタフェースのサポートのほか、HDCP 1.3によるセキュリティ暗号化機能を備えている。また、1、2、4レーンレシーバを含み、モニタ用パネル向けでWQXGA(2560×1600 @ 60Hz)の解像度までサポートするほか、ノートPC用パネル向けとして2レーンレシーバで1920×1080 @ 60Hzをサポートする。また、ケーブル長は15mまで対応することが可能だ。

DisplayPortインタフェース規格はVESAの認定によるもので、オープンで拡張しやすい規格として業界全体で利用されることを目的としており、プラットフォームコストを削減するとともに、PCプラットフォームや機器に共通するデジタルインタフェースを推進するために開発された。

DisplayPortはデジタルビデオ信号と同一のケーブルを通じ、ディスプレイ機器に高品位デジタルオーディオを伝送することができ、既存のデジタルディスプレイ接続と比較してコスト競争力が高いのが特長となっている。

なお、IDTのバイス・プレジデント兼ビデオ&ディスプレイ・オペレーション担当ゼネラル・マネージャであるJi Park氏は、同認証の取得に対し、「VESAのDisplayPortロゴ認証を取得するという大きな成果を成し得たことを、非常にうれしく思っている。消費電力が低く、コスト効率が高く、ハイパフォーマンスで信頼性の高いこのソリューションを、当社のサービスやサポートと組み合わせることで、DisplayPort規格の普及と、ビデオおよびディスプレイの市場における今後の革新を推進していくことができる」とコメントしている。