トレンドマイクロは4日、子ども達に安全で楽しいインターネットの使い方を学んでもらうことを目的に、小学校4年~6年生の親子を対象とした、夏休み自由研究体験教室「セキュリティ・マジック」を開催した。

子供たちにも、セキュリティの重要さを理解してもらうことを目的に開催されたものだ。プロマジシャンのYOHEY(ようへい)氏による「セキュリティ・マジック」で、よりわかりやすく、インターネットの安全について興味と関心を高め、セキュリティの重要性について楽しく学ぶイベントである。本稿では、その内容をレポートする。

インターネットの安全な使い方のレクチャー

当日は34度を越える猛暑のなか、小学生の親子が約30組ほど来場した。まずはトレンドマイクロから、インターネットの危険性について、挨拶を含めての紹介があった。日本では、性善説に基づく安全神話が一般的であるが、インターネットに潜む危険性についての危険性と警戒の必要性について説明があった。

インターネットに潜む地下組織についての説明

次いで、レクチャーが行われる。

講師の質問に元気よく応える小学生たち

今回のイベントに出席した小学生らは、コンピュータやインターネットを利用する機会が多いようだった。講演者の質問にも積極的に対応をしていた。このレクチャーでは、インターネットには道路標識のようなものはない。そこで、それに代わるものとして、インターネットの安全標語「いろはにほへと」が紹介された。

インターネット安全標語を紹介

具体的には以下の通りである。

い いつも最新(さいしん)ソフトウェア
ろ ろうえいさせない個人情報(こじんじょうほう)
は はんしゃてき開(ひら)いちゃだめだEメール
に にてるほんとは偽(にせ)のウェブページ
ほ ほんとは危(あぶ)ないケータイプロフ
へ 変(へん)なページは開(ひら)かない
と 戸締り(とじまり)とウイルス対策(たいさく)合言葉

小学生にも、わかりやすく理解してもらえるようにとの努力がうかがえる。しかし、フィッシング詐欺などは、小学生にはやや難しかったようである。最後に、実際にウイルスに感染した事例を紹介する。ウイルスに感染することで感染したPCは、外部から思いのままに操作できる事例がいくつか紹介された。キーロガーでは、実際に入力した文字がそのまま、外部から見えることを実演する。さらに、重要なファイルが外部からの操作で簡単に消去されてしまう様子などが示された。