ローランドは6月に開催された「London International Music Show 08」、「Summer NAMM」に出展したシンセサイザ「JUNO-STAGE」の国内発売を発表した。発売は7月末を予定しており、価格はオープンで実売予想価格は14万5,000円前後。

新開発の鍵盤や高品位ピアノ音色などを搭載し、ステージでの使用にこだわったシンセサイザ「JUNO-STAGE」

同製品は、簡単操作で誰でも手軽にシンセサイザが楽しめる「JUNO-D」、オーディオ録音にも対応した専用ソング・レコーダを搭載する「JUNO-G」に続き、同社のキーボード・シンセサイザのベーシックモデルである「JUNO」シリーズに加わるモデル。ステージ使用に最適化された専用サウンドや多彩なファンクションを搭載し、ライブステージに特化した仕上がりとなっているのが特徴だ。

ステージ上で使用頻度の高いピアノ音色は、88鍵ステレオマルチサンプリングにより作成された高品位ピアノ音色など、ライブでのプレイに最適化された音色を内蔵。トップパネル上にピアノモードボタンを搭載することで、ワンタッチでピアノ音色への切り替えが可能。他にもエレクトリック・ピアノやオルガン、クラビなどキーボード系音色が充実しているのはもちろん、ストリングスやシンセ・パッド、ブラス、シンセ・リードなど、多彩なサウンドを網羅している。またオプションのウェーブ・エクスパンション・ボード「SRX」シリーズを2枚搭載でき、音色の拡張も可能だ。

鍵盤は76鍵で、新開発されたおもり付きシンセ鍵盤を採用、深いストロークでピアノ音色を繊細なタッチで演奏できる。

トップパネル上にUSBメモリ専用のUSBコネクタを搭載、WAV/AIFF/MP3/MIDIファイルを本体で直接再生可能

マイク入力レベルは独立調整が可能で、専用のリバーブを搭載。異なる音色を鍵盤位置で鳴らし分けるスプリット機能などにも対応

本体背面にはファンタム電源供給に対応したXLRコンボ入力端子を搭載。コンデンサマイクの接続が可能な上、マイク専用に独立したリバーブやボコーダー機能も用意される。トップパネルにはUSBメモリ専用端子を搭載。USBメモリに保存したWAV/AIFF/MP3/MIDIファイルを再生可能で、バッキングトラックの再生などに活用できる。付属のプレイリスト・エディタを使用すれば、パソコンでプレイリストを管理・編集することも可能となっている。またEXT INPUT端子にはポータブルオーディオプレイヤーなどを接続可能。センターキャンセル機能によりカラオケ再生を行うことも出来る。新たに搭載されたクリック・アウト端子はMIDIやMP3ファイルを再生し、本体のサウンドとは独立してドラマーなどにクリック音を聞かせることができる。

本体背面にはUSB端子を搭載し、パソコンと接続することも可能。また同製品にはCakewalkのDAWソフト「SONAR LE」も付属する。