Mozilla Labsで実験的取り組みが進められ注目されているものが、Webアプリとデスクトップアプリの融合をはかるPrism、軽量なテーマを実現するPersonas、ブックマークやそのほかのデータの同期を実現するWeaveだ。これらMozilla Labsで取り組まれている機能の一部はいずれFirefox本体へのマージが計画されている。
本体への機能マージということになると、Webアプリのオフライン動作をサポートするGears(旧名Google Gears)をFirefoxに取り込むかどうかが注目されるが、John Lilly氏はGearsをFirefoxに取り組むことはないと明言した。「あれはGoogleからのプレッシャーであって、取り込む取り込まないというものではないだろう。Googleとして望んでいることはすでにMozillaでは対応している」とJohn Lilly氏。
フォクすけ誕生の秘密、今やグローバルマスコット
日本ではFirefoxのプロモーションにMozilla Japanによって選定されたマスコットキャラクター「フォクすけ」が採用されている。Mozilla Corporationで使われているクールなキツネのマスコットを比較すると、正反対にあるようなやわらかでかわいいキャラクタだ。このフォクすけ、John Lilly氏の目にはどう映っているのだろう。
「フォクすけ? すごく気に入ってる。僕には3才の息子がいるんだけど、とても気に入ってるんだ。中国やヨーロッパのグループ、子供達も使い始めているし、今では日本のキャラクタというよりもユニバーサルな感じだと思うよ」John Lilly氏。
フォクすけの仕掛け人であるMozilla Japan、瀧田佐登子氏は「フォクすけ」のようなかわいいキャラクタを選択した理由をこう説明してくれた - 「フォクすけのアイディアはJavaのキャラクタであるDukeからもってきています。かわいいキャラクタが難しいことを説明している、というところに発想を得たわけです。Firefoxはクールすぎるというところがありますので、コンシューマに受け入れてもうらためにかわいいマスコットを使おうと考えました」
最後にJohn Lilly氏からマイコミジャーナル読者にメッセージをいただいた。「ぜひFirefoxを使って、情報をフィードバックしてほしい。Webをどう作り込んでいくかってことにつながる。Bugzillaなどを使ってぜひ情報をバックしてほしい」