セットアップツールの装備など機能が向上した「Weave 0.2」

Mozilla Labsは6月30日 (米国時間)、WebブラウザFirefoxの設定をネットワーク上で共有するサービス「Weave 0.2」をリリースした。サービスの利用には、Firefox 3.0以降およびWeave 0.2プラグインのほか、環境設定パネルから無償登録できるユーザアカウントが必要。

今回のリリースでは、セットアップツールの拡充やステータスバー上に進行状況を表示する機能など、ユーザインターフェイスを大幅に改良。同期機能も強化、データ種としてはブックマークと履歴のほか、Firefoxに保存されたパスワードとWebフォームへ入力したデータ、タブとCookieがサポートされた。スケジューラの改良により、Firefoxとサーバとの通信速度も向上した。

セキュリティ機能も強化され、Firefoxにも利用されている暗号化ライブラリーNSS (Network Security Service) のほか、RSA 共通鍵 / 公開鍵およびAES暗号がサポートされている。

Weave 0.2は実験的なリリースに位置付けられ、テスト目的のみの使用が推奨されている。セットアップウィザードが起動しない問題や、PowerPCベースのMac OS Xで動作しない問題、64ビットCPUを搭載したLinuxおよびある種のLinuxディストリビューションで動作しない問題など、Mozilla LabsのWebサイトでは不具合も報告されている。