男はみんなロックンローラー。ノリノリの曲を聴きながら、エアギターで悦に浸った経験は誰にでもあるだろう。しかし、実際にギターを演奏するのは難しい。私などは、どうやったらFコードなんて押さえられるのか、まったく理解不能である……。だからといって諦めるのは早い! アクティビジョンからリリースされたギターリズムアクションゲーム『ギターヒーロー3 レジェンド オブ ロック』なら、誰でも即座にギタリストに変身できるのだ。
しかも演奏できる曲は、ローリング・ストーンズにセックス・ピストルズ、キッス、ガンズ・アンド・ローゼズの代表曲と、ロックやパンク好きなら唸りを上げることまちがいなしのラインナップ。これらのアーティストにピンときたならプレイして損はないだろう。
専用のギターコントローラでスター気分を味わえる
「ギターヒーロー」シリーズは、日本でこそあまり馴染みはないが、なんと全世界でシリーズ総売上1,550万本以上を記録する超ビックタイトル。今回紹介する『ギターヒーロー3 レジェンド オブ ロック』は、その中でもナンバーワンのヒットとなった作品である。それもそのはず、先に述べたアーティストだけでなく、ブラック・サバスやエアロスミス、メタリカなどのビックネームが勢ぞろい。しかも、ゲーム用にアレンジされたものではなく、原曲のギターパートを丸ごと演奏できてしまう豪華ぶりだ。それだけではない。専用のワイヤレスギターコントローラは、なんと超有名ギターメーカー「ギブソン」の正式ライセンスデザインのレスポールモデル(PS2版のみクレイマー)と凝りに凝ったものになっているのだ。
日本では現在、プレイステーション 2、プレイステーション 3、Wiiといったプラットホームで展開。Xbox 360版のリリースも予定されているなど、ハードウェアを選ばず遊べるのがうれしいところである。今回紹介するのはWii版となるが、ゲーム内容はいずれのプラットホームでも同じ。ただし、Wii版のみはギターコントローラにWiiリモコンを取り付けることで操作することになる。そのためか、ほかのハードに比べて価格が約2,000円ほど安くなっているのでちょっとお得である。なお、Wiiリモコンを装着した状態でも、ギターに取りつけられたコントロールスティックによって、Wiiメニューっを操作することができる。
ゲームのルールはいたってシンプル。画面上方から流れてくる「緑」「赤」「黄」「青」「オレンジ」の5色のボタン(ノートと呼ぶ)に合わせて、ギターコントローラのネックにあるの同色のボタン(フレットボタン)を押さえつつ、タイミングよくピックの位置にあるレバー(ストラムバー)を弾いていけばOK。画面右下にある「ロックメーター」が曲の最後までグリーンを維持していればクリアとなる。逆にメーターが演奏中にレッドに振り切れればゲームオーバーだ。ちなみに、最初は画面と指の位置を確かめながらストラムバーを弾くという作業はなかなか大変。筆者も最初は全然クリアできなかった……。まずは「TRAINING」モードで操作方法を覚えながら、ゆっくりと練習しよう。なお、メインとなるゲームモードは「CAREER」。とあるバンドのギタリストとなり、ビッグアーティストを目指して演奏をしていくというものだ。各ステージ4曲が用意されており、そのうち3曲を最後まで演奏できるとクリア。より大きなステージへと進める仕組みになっている。
画面上から降りてくるノートに合わせてギターコントローラのボタンを押してストラムバーを弾くのが基本的なプレイ方法だ |
より大きなステージを目指す「CAREER」は、演奏できる曲を増やしていくという役割も持っている |
プレイ中に発生す「ギターバトル」も要注目。通常は、3曲が終わり、特定の条件をクリアしているとアンコールが発生して、選択肢に入っていない曲の演奏がスタートする流れとなっているが、ステージによってはその前にギタリストと演奏の腕前を競う勝負が行われる。その相手がなんと、スクラッチ奏法で有名なトム・モレロや元ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュなど、それはもう豪華すぎるギタリストなのだ。そのようなビックネーム相手に、うまく演奏することで入手できるアイテムによってギターの弦を切ってしまうといった妨害行為までできてしまうのだから、面白くてたまらない。なお、「TRAINING」や好きな曲をプレイできる「QUCIKPLAY」で演奏できる曲はこの「CAREER」を進めていかないと増えない仕組み。まずは、このモードをクリアするのが最大の目標といえる。