Canonicalは24日 (英国時間)、Linuxディストリビューション「Ubuntu Mobile Internet Device (MID) Edition」を発表した。x86互換CPU搭載のIntel LPIAプラットフォームに準拠した、OEM / ODM機器での利用が想定されている。

Ubuntu MID Editionは、4月にリリースされたUbuntu 8.04 LTS (コード名Hardy Heron) をベースに開発。インターネットに接続可能な小型端末で利用できるよう、MID機器向けLinux関連技術を推進する「Moblin.org」の成果を取り入れつつ、パッケージ数の絞り込みや機能の最適化が行われた。動作環境のスペックとしては、4~7インチのタッチスクリーン、物理 / 仮想キーボード、Wi-Fiや3Gなどの移動通信機能、2~8GBのディスクストレージなどが挙げられている。

アプリケーション環境は、Web 2.0 / Ajaxおよびマルチメディア機能を重視。Adobe FlashおよびJavaをカスタムオプションとして提供するほか、YouTubeやMySpaceなどのネットサービス、GPSやデジタルテレビ放送への対応を掲げている。

Canonicalは6月上旬にも、ミニノートPC向けのLinuxディストリビューション「Ubuntu Netbook Remix」をリリースしている。Ubuntu MID Editionと同様に、Moblin.orgの成果を取り入れているが、一般的なPC向けディストリビューションに近いパッケージ構成を採用している。