プロジェクトを作成する

C言語でプログラムを書く前に、まずは本稿で採用する開発環境Visual C++ 2008 Express Editionの基本的な使い方をご紹介します。インストールしたVisual C++ 2008 Express Editionを起動してください。

Visual C++ 2008 Express Editionの起動画面

Visual C++では、1つの目的とする生成物をプロジェクトという単位で管理します。ソースコードなどの必要なファイルや情報は、すべてプロジェクトの中に保存されます。アプリケーションを開発するには、新しくプロジェクトを作成する必要があります。メニューから「ファイル」→「新規作成」→「プロジェクト」を選択してください。

「ファイル」→「新規作成」→「プロジェクト」を選択する

次に、図のようなダイアログが表示されます。

ここでプロジェクト名を入力する

左上のツリー「プロジェクトの種類」から「Visual C++」を選択し、右側の「テンプレート」リスト内に表示された「空のプロジェクト」を選択してください。Visual C++は、プロジェクトの種類に合わせて基本的なファイルや設定を自動的に作成してくれるテンプレートを選択することができます。しかし、本稿では学習を目的とする小さなプログラムを作るだけなので、必要なものはありません。

「プロジェクト名」テキストボックスには、任意のプロジェクト名を入力してください。「場所」テキストボックスには、プロジェクトが保存されるパスが表示されています。保存場所を変更するには「参照」ボタンを押して、プロジェクトを保存するフォルダを選択してください。

下部にある「ソリューションのディレクトリを作成」にチェックを入れると、プロジェクトの上にフォルダが作られます。ソリューションとは、複数のプロジェクトを管理する入れ物のことで、異なるプロジェクト間の依存関係などを設定することができます。ソリューションを利用するのは、複数の部品的なプログラムを個別のプロジェクトに分離して開発するような場合です。学習目的のプロジェクトであれば、1ソリューション 1プロジェクトの関係で問題ないので、「ソリューションのディレクトリを作成」のチェックは外したままでも問題ありません。

問題がなければ「OK」ボタンを押して次に進んでください。

ソリューションエクスプローラーに図のようなツリーが表示される