NTTドコモは22日、自宅のPC内にある動画・音楽・画像・文書といったファイルをFOMA携帯電話・モバイルPCなどから視聴・閲覧できるサービス「ポケットU」を、6月6日から提供すると発表した。

「ポケットU」の仕組み

対応機種は902i以降、703i以降(一部除く)、らくらくホンシリーズ(一部除く)、F1100、HT1100、FOMA定額データプラン対応通信機器(データカード等) で、これらの携帯電話と自宅にあるPCを組み合わせて利用するサービス。利用料金は月額525円で、サービス開始以降今年12月31日までは「トライアルキャンペーン」として、初回申込み日を含めて14日以内に解約した場合は利用料金が発生しない。

ポケットUを利用するにはまず、ドコモのホームページからダウンロードできる「ポケットUソフト」をサーバーとなる自宅のPCに導入して、サービス申し込みを行う(DoCoMo IDとパスワードが必要)。導入後、ソフトを起動して、外出先から見たいファイルの保存先フォルダを指定し、そこにファイルを保存する。これで、サーバー側の準備は完了となる。「ポケットUソフト」はWindows XP/Vistaで動作する(いずれも64bit版はサポート外)。

「ポケットUソフト」画面

そして、クライアントとなる携帯電話などからサーバーPCにFOMAネットワークを経由してログインし、端末に導入されたソフトウェアを用いて共有コンテンツを視聴・閲覧することになる。ログイン・利用方法は、端末の種類により異なる。

iモード対応携帯電話 iMenu → マイボックス → 「ポケットU」→ 接続先を選択
F1100/HT1100 スマートフォン専用ログインサイトからDoCoMo ID・パスワードでログイン → 接続先を選択
モバイルPC My DoCoMoサイトからDoCoMo ID・パスワードでログイン → 「ポケットU」→ 接続先を選択

「ポケットU」の携帯電話からの利用画面

自宅PCとFOMAネットワークの間の通信にはVPNを用いるため、自宅パソコンのセキュリティソフト、あるいはネットワークの都合でVPN接続を利用できない場合、このサービスを利用することはできない。また、クライアント側の端末においては、端末の種類・契約に応じた定額制プラン(パケ・ホーダイ、Biz・ホーダイ、定額データプランなど)への加入が必須となる。

NTTドコモでは今後、ポケットUのソフトウェアを更新することで、対応ハードディスクレコーダーからの動画視聴などの新機能を追加していく予定。

ポケットUは、今月27日に開催されるドコモの新製品発表会でデモンストレーションが行われる。

(井上翔/K-MAX)