富士通の子会社で、半導体ベンダの富士通マイクロエレクトロニクス(FML)は22日、電子機器内のクロック周波数に起因する電磁放射ノイズ(EMI)対策LSIである、スペクトラム拡散クロックジェネレータ(SSCG)のラインナップに、FRAMを搭載した製品「MB88R157」を追加し、サンプル出荷を開始したことを発表した。サンプル価格は300円。

SSCGは、デバイスのクロック周波数に起因するEMIがデバイスそのものやシステム全体に誤動作などの悪影響を及ぼさないよう、クロック周波数を微妙に変調させるLSI。

同製品は、1~134MHzの出力周波数に対応しているほか、変調度の調整、変調を機能させるかどうか、周波数を安定的に出力するための発振安定容量の値といった設定値を、内蔵したFRAMに記憶できるため、ユーザーが自分で自由に設定することが可能だ。また、これらの設定の変更は、FRAMが内蔵されていることで、基板に実装したままでも可能となっている。

また、富士通VLSIの特許出願済み技術「デジタル制御による変調方式」、および「変調周期の複合化」を用いることにより、世界最高レベルのEMI低減効果を実現しており、通常ノイズ対策として必要なコンデンサ、チョークコイル、フェライトビーズなどのノイズ対策部品の点数を削減することができる。