それではベンチマークテストの結果を見てみたい。ベンチマークテストは前述の4種類のCPUを使ったほか、参考としてCore 2 Duo E4300(1.8GHz/2MB)の結果も記録した。

Futuremark PCMark Vantage

まずはPCMark。最新のVantageはSYSmarkのような総合テストツールになっているので、各テストSuiteごとに結果の傾向が異なる。ここで注目したいのは、Pentium Dual-CoreがCore 2 Duo E4300とほぼ互角の数字を出していることで、前述のように「名前ほどの差はない」ことを裏付けている。このE4300は現在ほとんど出回っていないモデルではあるが、少なくとも「ちょっと前のローエンドCore 2 Duoと遜色ないレベル」であるとは言えそうだ。

SYSMark 2007 Preview

SYSMark 2007 Previewはどうだろう。まだ"Preview"バージョンなので参考程度だが、このテストでは各テストSuiteごとの傾向はほぼ変わらず、かつスコアが順当に拮抗するという結果が見られる。

Futuremark 3DMark06

次は3DMark06。チップセット内蔵のグラフィック能力に差がありすぎるのでAMD・Intel間での比較はできないが、ここでもPentium Dual-CoreはCore 2 Duo E4300と同様のスコアとなっている。動作クロックが同じなので当たり前と言えば当たり前なのだが、1年ほど前に2万円以上していたCPUと同様の性能が1万円以下で入手できるというのは嬉しいところだ。

ぺガシス TMPGEnc 4.0 XPress

次は動画のエンコードテストだ。ここではTMPGEnc 4.0 XPressを使って、5分間のAVIファイル(720×480/29.97fps)→MPEG-2ファイルへの変換を行った。単位は秒数なので、短いほど良好な結果であることには注意していただきたい。

アップル iTunes

最後は音楽のエンコードテストだ。iTunesを使って、5曲分(21分55秒/221MB)のAIFFファイルをAACに変換した(設定は全てデフォルトのまま)。こちらも横軸はかかった時間なので、短いほど良い結果ということになる。

消費電力

以上がベンチマーク結果であるが、このときの消費電力について、ワットチェッカーを使用して計測した。いずれも低クロックの製品なので、消費電力も当然ながら低いわけだが、参考までに見て頂ければと思う。ただしマザーボードが異なるので、Intel・AMD間で単純な比較はできない点には注意して欲しい。