読売ジャイアンツ『東京ドーム』
――疑惑のドームラン風はウソかマコトか?
1988年にオープンした日本初のドーム球場。日本ハムも2003年まで本拠地としていた。プロ公式戦以外にも日米野球や都市対抗野球などさまざまな大会で利用される。今月25、26日とメジャーリーグ開幕戦が行われ、レッドソックスの松坂と岡島が凱旋登板を果たした。日本ハムは現在も準本拠地として使用し、2008年は公式戦を8試合予定している。東京ドームといえば、真偽のほどはともかく、巨人攻撃時のホームラン風の噂があまりにも有名だ。
中日ドラゴンズ『ナゴヤドーム』
――ドアラのパフォーマンスを目一杯楽しめる
1997年オープン。"新幹線から見える球場"として知られたナゴヤ球場から、同年、中日がフランチャイズを移した。ナゴヤ球場はホームランが出やすい球場といわれたが、一転、ナゴヤドームはフィールドが広く投手有利な球場との評判が高い。屋根の中央部は二重ガラス構造で、自然光を採り入れることができる。また、バックネットは世界初の昇降式を採用し、野球以外のイベントでは視界を遮らないよう吊り上げられるようになっている。
阪神タイガース『阪神甲子園球場』
――野球の聖地がリニューアル……即トラブル
阪神の本拠地としてはもちろん、春夏の高校野球でも多くの人々が深い愛着を抱く甲子園。オープンは1924年で、まさに"野球の聖地"といえるスタジアムだ。リニューアル工事のため甲子園のシンボルである外壁のツタがいったん伐採され、2008年3月までにまずは内野エリアの改良工事が行われたが、ベンチとグラウンドの高低差がありすぎてさっそく再改修。08年シーズン後はもう一つのシンボルである銀傘の架け替え工事が予定されている。
横浜ベイスターズ『横浜スタジアム』
――Yの字形ライトに囲まれた港ヨコハマの顔
横浜スタジアムが建つ横浜公園は歴史が古く、江戸時代は遊郭があった土地で、戦前から野球場が設けられていた。この球場は戦後、米軍接収でルー・ゲーリック球場となり、さらに平和球場と改称されたが、老朽化で解体。1978年、跡地に横浜スタジアムが完成した。同年、大洋(横浜の前身)がそれまでホームとしていた川崎から移転し、球団名も横浜大洋に変更した。照明塔の形が逆三角形と独特だが、これは横浜の"Y"をかたどったものだ。
広島東洋カープ『広島市民球場』
――歴史ある球場が迎えるファイナルシーズン
今季を最後に閉鎖される広島市民球場。開場は1957年と、すでに50年を超える歴史を持つ。広島市の中心部に位置し、原爆ドームもすぐそばにある(画面左下)。命名権売却の動きがあったが、「市民球場」の名称に市民の愛着が深いことなどから見送られた。フィールドが狭くホームランが出やすいが、2009年オープンの新球場は左翼101m・中堅122m・右翼100mと広いうえ、メジャーリーグによくある左右非対称球場としても注目を浴びている。
東京ヤクルトスワローズ『神宮球場』
――外野が広がり今年の神宮はどう変わる
六大学野球をはじめとする学生野球のメッカ・神宮。正しくは明治神宮野球場という。2007年までは両翼91mという狭さのため投手不利の球場といわれていたが、07年シーズン終了後に拡張工事を実施。両翼は101mとなり、人工芝も全面張り替えられた。プロ球団の本拠地としては、まず1962年に日本ハムの前身・東映がフランチャイズ化。2年後にはヤクルトの前身・国鉄が本拠地とし、以降、現在まで続いている。78年まで外野席は芝生だった。