松下電器産業は6日、デジタルハイビジョンテレビ「ビエラ」シリーズの新製品12モデルの発表会を都内にて開催した。「北京オリンピック」がキーワードとなる新「ビエラ」発表会の様子をレポートする。

新「ビエラ」シリーズ

"初のフルHDオリンピック"の到来

松下電器産業 パナソニックマーケティング本部 西口史郎氏

発表会では、松下電器産業 パナソニックマーケティング本部 本部長 西口史郎氏が登壇し、新「ビエラ」シリーズの特徴を説明。新「ビエラ」シリーズのコンセプトは、オリンピックの感動を伝える「パワーアスリート画質」と、オリンピックはつなぐが勝ち!「ビエラにリンク!」だという。また、特におすすめの機能として、番組を止めても続きから見られる「番組キープ機能」、自動でサウンドモードが切り替わる「番組ぴったりサウンド」機能などを例に挙げていた。

西口氏は「『パワーアスリート画質』は、高い動画解像度と豊かな色表現力を兼ね備え、スポーツの視聴にも適している」とし、今回発表された全モデルが、北京オリンピックの視聴を意識したモデルとなっていることを強調。また、12機種ともフルハイビジョンに対応しており、「北京オリンピックは、撮影・編集、放送、家庭での視聴環境など、"初のフルハイビジョンオリンピック"となる」とコメントしていた。各モデルの主な仕様は、こちらの記事を参考にしてもらいたい。

同社のオリンピックスローガン「SHARING THE PASSION」

同氏によると、北京オリンピックの開催地と日本との時差は約1時間。決勝戦がゴールデンタイムに視聴できるという最適な視聴環境だという。また、2004年のアテネオリンピック時には、全国カバー率25.5%だった地上デジタル放送が、全国カバー率約92%となるなど、2008年はオリンピックの視聴をさらに楽しめる環境が揃ってきているのも現状だ。

同社では、北京オリンピックに向けて、"大画面"の需要が増加すると予測しており、「予測では、前年度比で、37V型以上のモデルで薄型テレビの需要は129%となる」という。同氏は、「オリンピックイヤーにテレビが売れなかったことはない」と断言し、プラズマテレビで国内シェア7割を誇るという同社の北京オリンピック商戦への熱い想いを示唆していた。

パナソニックAVCネットワークス 映像・ディスプレイデバイス事業グループ 和田浩史氏

さらに、続いて登壇したパナソニックAVCネットワークス 映像・ディスプレイデバイス事業グループ 商品企画グループ グループマネージャー 和田浩史氏が、「臨場感を左右するのは、コントラストだと認識している」と語り、現在、市販されているプラズマテレビのなかでは最高となる、30000:1という高コントラスト比を実現した新ビエラのプラズマモデルをアピールした。なお、CES2008で発表されたYouTube対応「ビエラ」については、「アクトビラでのネットワークサービスを展開しているので、今のところ日本での導入は予定していない」(西口氏)としている。

このほか会場には、イメージキャラクターである女優の小雪と綾瀬はるかも登場。「小雪さんには、アクティブでアスレティックなイメージを表現してもらった」(西口氏)という。

綾瀬は「番組ぴったりサウンド」機能がお気に入りだという

「ぜひ、高画質な新ビエラでオリンピックを楽しんでください」とアピールする小雪