まとめ

今回crossnoteのレビューを行うにあたり、実際に本稿をcrossnoteで執筆してみた。筆者の用途では機能面では特に不満を感じることはなかったが、場合によってはワープロとしての機能に不足を感じることもあるかもしれない。

また、ドキュメントのエクスポートは、現状ではHTML形式でのエクスポートしかサポートされていないが、Word形式でのエクスポート機能も近日中に実装されるとのことだ。ビジネスシーンではドキュメントをWord形式でやり取りすることが多いため、Word形式でのエクスポートが可能になることでよりcrossnoteの活用の幅が広がるのではないだろうか。

なお、crossnoteはオフラインでも利用することができるので、電車や飛行機の中でドキュメントを作成しておき、オンラインになったタイミングでリポジトリにコミットするという使い方が可能だ。また、リポジトリにコミットする前でも更新を行ったタイミングでワークスペースの内容がサーバ上のユーザ専用領域にアップロードされる仕組みになっている。そのため、万が一PCが故障したとしても別の端末から同じユーザーでcrossnoteにログインするだけで未コミットの変更内容を復元することができる。こういった耐障害性や、冒頭でも述べた強力なセキュリティ管理機能もcrossnoteの特徴の1つといえるだろう。

いずれにしろ、crossnoteは複数のユーザーが同一のドキュメントを編集するためのソリューションとして有用だ。とりわけ遠隔地で共同作業をするようなケースではそのメリットが際立つはずだ。