エーアイコーポレーションは、Bluetooth規格「Bluetooth Core Specification Version 2.1+ EDR」に対応したプロトコルスタック「iAnywhere Blue SDK 3.0」の販売を開始した。これは米iAnywhere Solutionsが開発したもので、組み込み機器での利用を想定している。本製品はOSを搭載しない機器でも利用できるが、今後はLinuxやWindows CEの対応版のリリースも予定している。

「Bluetooth Core Specification Version 2.1+ EDR」(略称は「Bluetooth 2.1+EDR」、開発コードは「Lisbon」)は、昨年(2007年)3月に発表された規格である。この規格では、ペアリングの工程を削減し、Bluetooth機器の設定や接続がより簡単にできるようになっている。さらに、消費電力を大幅に削減し、バッテリの持続時間は従来の5倍にも達するという。そのほか、セキュリティなども強化されており、現在、広く使われているBluetooth 2.0とは互換性がある。

「iAnywhere Blue SDK 3.0」はANSI Cで書かれたソースコードで、「ソフトウェア開発キット」として提供される。また、オブジェクトコードでの提供も可能。ROMサイズは約50Kバイト。「Security Mode 4 (Secure Simple Pairing)」と呼ぶ簡単にペアリングを行うための機能や、「Sniff Sub-Rating」という消費電力を抑えるための機能などを備えている。また、Bluetooth 2.1+EDR以前のバージョンのBluetooth機器とも接続できる。

エーアイコーポレーションでは本製品の販売のほか、移植サービスやテクニカルサポート、トレーニングなども行う。