オリンパスイメージングは、世界で初めて(2008年2月13日現在)光学20倍ズームレンズを搭載し、35mm判換算で広角26mmから超望遠520mm相当の画角で撮影できるコンパクトデジタルカメラ「CAMEDIA(キャメディア) SP-570UZ」を3月6日から発売する。価格はオープンだが、市場想定価格は6万円前後。

CAMEDIA SP-570UZ

「CAMEDIA SP-570UZ」は、光学20倍ズームレンズ搭載に加え、CCDシフト式とISO 6400までの高感度撮影による2つの手ブレ補正機能を搭載したレンズ一体型デジタルカメラ。ただしISO 3200以上では記録画素数が5M(2560×1920)に制限される。撮像素子は有効1000万画素の1/2.33型CCDを採用している。

同製品は、同社の顔検出機能「フェイス&バックコントロール」も搭載。「フェイス&バックコントロール」は、人の顔(フェイス)に対してピントを合わせるとともに、背景(バック)に対しても明るさの調整を行なう。逆光時でも人物はもちろん背景までバランスよく撮影できるとしている。

光学20倍ズームレンズは、35mm判換算で26mmから520mmまでの焦点距離を実現し、前機種「SP-560UZ」と同等のボディサイズながら、広角側も望遠側も画角を伸ばしている(SP-560UZは27~486mm)。さらに被写体に1cmまで近づけるマクロ撮影機能も搭載する。また、コンパクトモデルとしては珍しく、ズーミングはレバーでなく、レンズユニットまわりに置かれた大型のズームリングで行なう。これにより素早く、意図通りの画角が設定できる。またオプションのテレコンバージョンレンズ「TCON-17」(1万5,750円)とアダプタ「CLA-10」(3,990円)を使用すれば、さらに1.7倍(884mm相当)の望遠撮影が可能になる。

連写は、最高で約秒13.5コマ、連続30枚。ただし記録画素数は3M(2048×1536)に制限される。画素数5M(2560×1920)では、7.2コマ/秒で最大30枚、最大画素の10M(3648×2736)では約1.2コマ/秒、連続7枚となる。また、レリーズ前の10コマ分の画像を記録する「プリキャプチャー機能」も搭載する。

その他、外部フラッシュの取り付けが可能なホットシュー搭載や、モニターの情報表示からすぐに各種設定が可能な一眼レフ同様の「スーパーコントロールパネル」も搭載する。

フロント。レンズ回りにズームリングを搭載する

リア。液晶モニターは23万画素の2.7型

広角26mm相当で撮影した例

望遠520mm相当で撮影した例