2月から3月にかけて、第1回政策委員会が開かれ、2月以降、各委員会で作業を開始。4月にも第2回政策委員会を開催し、シンポジウム開催などの対外的発信を行う。また、5月のグリーンIT国際シンポジウムの開催を経て、7月の洞爺湖サミットの環境ショーケースに参加する予定。

設立総会に出席した経済産業省・甘利明大臣は、「政府では、2050年までにCO2排出量を半減する目標などに取り組んでいるが、これらを実現する上で重要なものの1つにグリーンITがある。先日のダボス会議でも、IT機器の省エネ化、ITによって実現される社会の省エネ化といった観点から世界に発信し、福田首相自らも世界的に取り組むべき課題としてグリーンITを提示した。この日本の姿勢に対して、世界的にも強い関心が集まっており、5月に開催するグリーンIT国際シンポジウムにおいては、海外の主要IT企業が参加を表明している」などとコメント「グリーンIT推進協議会は、IT業界だけに留まらず、物流、自動車などのあらゆる企業が参加し、関係各位の理解を得られたと考えている。コンピュータのデータ伝送を、光伝送方式へと置き換えるだけで、100分の1の消費電力削減につなげることができる。また、ITの集積度を高めることで、ITの消費電力を引き下げることもできる。こうした効果も期待したい。7月の洞爺湖サミットまでには、目に見える形で世界に発信できるように知恵を出してもらいたいと考えている。また、各国とも協力して、グリーンITを活用して地球の温暖化問題の解決に貢献してほしい。経済産業省としてもこれを最大限バックアップしていく」と語った。

甘利明経済産業相

また、グリーンIT推進協議会の会長に就任した社団法人電子情報技術産業協会・町田勝彦社長は、「グリーンIT推進協議会は、地球環境と経済発展の両方を考えるものになる。広範な分野から多数の企業に参加していただくことで、効果的な活動ができる。エネルギーの供給側、需要側の両面からも環境への取り組みが推進できる。洞爺湖サミットが開催される大きな節目の年に、この協議会が設立できたことは喜ばしい。この協議会で出来た技術を世界に発信していきたい」などと述べた。

会長に就任したJEITA会長の町田勝彦氏