フジテレビ系ドラマ「のだめカンタービレ」に、オーケストラメンバー役で出演した岡部磨知さん

オリンパスイメージングはこのほど、2月7日に発売予定のICレコーダー「LS-10」の高音質録音を体験する「音質体感イベント」を開催した。

リニアPCMレコーダーとは、音声データを圧縮せずにデジタル録音できるレコーダー。「LS-10」は、同社初となるリニアPCMレコーダーで、同社のICレコーダー「Voice-Trek」シリーズの技術を集結させているという。特長となっているのは、高感度かつ低ノイズを実現するマイクとアンプ回路と、音楽CDを超える高音質録音。さらに同製品は、リニアPCM形式、MP3、WMAの3つの録音フォーマットに対応するという。なお、「LS-10」は録音対象が声だけではないため、「Voice-Trek」ブランドからは外されている。

ヴァイオリン演奏の原音を

今回行われた「音質体感イベント」では、女性ヴァイオリニスト・岡部磨知さんが登場。楽器演奏や歌声、鳥の声、波の音などを"原音のまま"録音できるという同製品を使用して、彼女のヴァイオリンの生演奏を録音した。岡部磨知さんは、3歳からヴァイオリンを始め、映画「この胸いっぱいの愛を」やフジテレビ系ドラマ「のだめカンタービレ」に出演するなど活躍中の女性ヴァイオリニストだ。

リニアPCMレコーダー「LS-10」

シモネッティ作曲の「マドリガル」など美しいヴァイオリンの調べを披露

1回目の演奏では、リニアPCM形式の最高音質である96kHz24bitで録音し、2回目は44.1kHz16bitというCDと同等レベルの音質で録音した。演奏曲名は、シモネッティ作曲の「マドリガル」とモンティ作曲の「チャルダッシュ」。 その場で、録音した各モードを聞き比べてみると、確かに音質の違いを実感。岡部さん自身も「金属的な音がせず、ヴァイオリンの木の音や弓のこすれる音まで再現できる」と同製品を使用した感想を話していた。参考まで、実際に録音した音を、下記で試聴してみていただきたい。

1回目 001.wav
96kHz24bit
2回目 002.wav
44.1kHz16bit

製品説明を行ったオリンパスイメージング 営業本部 国内営業統括部 営業企画1グループ 課長代理 渡邊嘉巳氏は、「リニアPCMレコーダー市場は、現在、低価格帯製品が増え、市場の伸びが期待できる」と語り、楽器演奏や電車・飛行機の走行音の録音など、同レコーダーの利用方法をアピール。他社メーカーの同価格帯製品との比較として、コンパクトさやバッテリー寿命などで優位であると語り、2月に投入予定の新製品「LS-10」に対する期待を語っていた。

オリンパスイメージング 営業本部 渡邊嘉巳氏