ソニーは17日、デジタルHD(High Definition)ビデオカメラレコーダー「HDR-SR11」「HDR-SR12」「HDR-UX20」「HDR-HC9」の4製品を発表した。発売は、「HDR-HC9」が2月10日、その他3製品が2月20日を予定している。同製品は、米ラスベガスで開催された「2008 International CES」で発表された製品

HDR-SR11/12

「HDR-SR11」「HDR-SR12」は、HDR-SR7およびHDR-SR8の後継にあたる製品。光学12倍ズームを採用したHDR-SR11は、60GBのハードディスクを備え、ハイビジョン(LPモード)で最長22時間記録を可能にしている。また、HDR-SR12は、最長48時間の記録を実現する120GBという大容量のハードディスクを搭載する。

ボディカラーは、「HDR-SR11」(左)がシルバーで、「HDR-SR12」がブラック。2製品では、本体色とハードディスクの容量の差以外の基本性能は同じ

同製品の特長は、デジタルカメラで好評の「顔検出機能」を動画で実現した点。最大8名を同時に検出し、肌の色を抽出して自動でコンロトールする「美肌コントロール」や「フラッシュ最適発光」などにも対応する。また、AVCHD録画時では、検出した顔付近にデータ容量を自動的に多く割り振ることで、顔をより美しくする効果も得られるという。

両製品ともに、1920×1080というハイビジョン記録に対応。進化した新「クリアビッドCMOSセンサー」に加え、新たにイメージセンサーに「Exmor(カラムAD変換)技術」を採用することで、ノイズを低減し、高画質を実現させている。また、同社のデジタル一眼レフカメラ「α」にも採用されている「新画像処理エンジン BIONZ」を搭載し、大容量データを高画質のまま高速処理することが可能としている。

さらに、静止画記録も、従来機種の610万画素から、1020万画素に進化し、動画撮影中でも760万画素の同時記録が可能。付属ソフトによるパソコンでの切り出し時でも300万画素、本体内切り出し時も210万画素に対応する。

このほか、逆光や撮影環境が悪い状態でも、自然な映像に自動調整する「Dレンジオプティマイザー」やすぐに撮影開始状態にでき、撮りたい瞬間を逃さない「クイックオン」、操作性に優れた3.2型のエクストラファイン液晶を採用した「タッチパネル」、5.1chサラウンドの音声が動画のズームに連動する「内蔵マイク」も装備される。価格は、オープンで、推定市場価格は、「HDR-SR11」が15万円前後、「HDR-SR12」が17万円前後。

HDR-UX20

「HDR-UX20」

「HDR-UX20」は、光学15倍ズームで、400万画素クリアビッドCMOSを搭載したコンパクト設計のデジタルHDビデオカメラレコーダー。 8GB内蔵メモリー、8cm DVD、メモリースティックの3つのメディアに、ハイビジョン記録を可能としたタイプだ。内蔵メモリーへの記録時間は、HDの1920記録で約1時間、SDの1440記録で最長約3時間。高速処理を実現する「映像処理エンジン BIONZ」や「顔検出機能」、「クイックオン」も備えている。静止画記録は400万画素、静止画同時記録は300万画素、本体静止画切り出しでは210万画素を実現する。価格はオープンで、推定市場価格は13万円前後。

HDR-HC9

「HDR-HC9」

「HDR-HC9」は、光学10倍ズームのHDV方式ハイビジョンのハイディカム。カメラ機能は、従来機種の「HDR-HC7」と同等だが、同モデルでは業務用カメラにも搭載されている「スポット測光・フォーカス」、「センターマーカー」、「ピーキング」、「マニュアルフォーカス」などといったマニュアル機能が新たに追加されている。静止画記録は、610万画素に対応、静止画同時記録時でも460万画素、本体静止画切り出しでは120万画素となっている。レンズフード付きで、ボディカラーには、高級感のあるブラックを採用している。価格はオープンで、推定市場価格は13万円前後。