新年を迎えてからすでに10日以上が経過し、平常に戻りつつある秋葉原。この時期、新製品もほとんどないので、店員さん達も心なしかマッタリ気味だったが、正月の初売りには福袋や超特価商品などを目当てに、かなりの人出があったようだ。一昔前と違い、三が日でも営業するショップが増えてきたので、秋葉原でも初売りセールが定着してきたと言えるだろう。

正月といえば初詣。ご存じの方も多いと思うが、電気街に近い神田明神では、「IT情報安全守護」というお守りを販売している(800円)。何だかメモリとCPUっぽい

さて、新年早々であるが、早速イベントのお知らせが入っている。2週間後の26日(土)~27日(日)、ダイビル2階の秋葉原コンベンションホールにて、「DIY PC Expo 2008」という自作ユーザー向けの展示会が開催されるようだ。入場は無料で、最新パーツの展示があるほか、AMDやNVIDIAによるセミナーも予定。詳細はWEBサイトを参照のこと。

MSI、Thermaltake、PowerColorなど、後援のアスクが取り扱うメーカーが中心のようだ

やはり深夜販売される模様…

今週のビッグニュースといえば、Intelから発表があった45nmプロセス版のCore 2 Quad/Duoだろう。デスクトップ向けの45nm CPUは、これまでCore 2 Extreme QX9650が発売されていたが、10万円以上するハイエンド製品であり、普通のユーザーが手を出すようなものではなかった(その割には飛ぶように売れていたが)。しかし、これがデュアルコアまで拡大されることで、45nmプロセスが一気に普及しそうだ。

今年最初の注目製品ということで、いくつかのショップでは深夜販売も計画しているようだ。発売日は20日(日)なので、前日の19日夜からお祭り騒ぎが始まり、24時に販売開始といういつもの流れになるだろう。実際に発売されるモデルはまだ確定ではないが、今回はデュアルコア製品のみとなる模様だ。順次情報がアップデートされると思うので、各ショップのWEBサイトは要チェックだ。

TWO TOPは早くも深夜販売を予告。またドスパラもWEBでイベントを告知している

またT-ZONE PC DIY SHOPでは、早速Core 2 Duo E8500(3.16GHz)による動作デモが行われている。マザーボードはIntel製の「DP35DP」(P35チップセット)が使われており、画面で動作を確認することが可能。発売まで待てない! という人は事前にチェックしてみるといいだろう。

Core 2 Duo E8500の動作デモ

CPU-Zの画面も見ることができた

注目はこのCPUクーラーの薄さ!

5万円を切る格安ノート「Eee PC」

ASUSから超低価格ノートPC「Eee PC」のアナウンスがあったが、販売店側の期待もかなり高いようで、複数のショップでは店頭にPOPが出ており、予約を受け付けていた。発売は25日、価格は49,800円で、カラーはホワイトとブラックの2色。ショップ側は「ブラックモデルの方が人気が出るのでは」と見ていた。仕様については過去記事を参照。

これはT-ZONE PC DIY SHOPのPOP

サイズの巨大CPUクーラー

発売前の製品の話題ばかりで恐縮だが、これも来週発売予定の製品。サイズから、「ZIPANG」「SHURIKEN」というCPUクーラー2種類が17日に発売される予定で、ショップにサンプルが入荷している。注目はZIPANGの大きさで、搭載ファンの大きさはなんと13.9cm。トップフロータイプのCPUクーラーとしてはハイエンドモデルとなる。価格は4,780円前後を予定している。

右が「ZIPANG」、左が「SHURIKEN」。ZIPANGは昨年のCOMPUTEX TAIPEIで展示されていた

ZIPANGの特徴は大きいことだけではなく、段違い平行ヒートパイプ構造「UPHC」(Uneven Parallel Heatpipe Construction)を初めて採用したことにもある。ヒートパイプがぐるっと1周しており、フィンとの接触面積が増えたことで冷却性能が向上したという。ファン回転数は1,000rpm、ノイズレベルは21.0dBA、風量は51.82CFM。

「UPHC」を採用したZIPANG。冷却性能が向上するだけでなく、両端で支えることで丈夫になるという効果もあるようだ。ベース部は銅製で、銀メッキ加工が施されている

一方のSHURIKEN(左)は、全高64mmという背の低さがウリのCPUクーラー。10cm径・12mm厚という変わった仕様のファンを搭載している。価格は3,180円前後になりそうだ