ベンチマークテストに移りたいが、その前に主な機材を紹介しておこう。Phenom 9600と組み合せるマザーボードには、こちらの記事でもレビューしたMSIの「K9A2 Platinum」を用意した。チップセットはAMD 790FX+ATI SB600で、Socket AM2+に対応、PCI Express x16×4(PCIe x16レーン×2のCrossFireに対応するほか、PCIe x8レーン×4としても利用可能)を備え、グラフィックスインタフェースにはPCI Express 2.0も利用可能だ。
今回のハードウェア構成を以下の表にまとめる。
CPU | Phenom 9600 | C2Q Q6600 |
---|---|---|
M/B | MSI K9A2 Platinum(AMD 790FX) | ASUSTeK Maximus Formula(Intel X38) |
Memory | Corsair TWIN2X1024-6400 (DDR2-800 1GB×2) | |
Video | Radeon HD 3850 | |
HDD | Seagate Barracuda 7200.10 SATA | |
OS | Windows XP Professional |
それでは、次項からはいよいよ実際のパフォーマンスをご覧に入れたいと思うが、ところで、ちょっと気になる点があったので前もって触れておきたい。従来製品のAthlon 64では、こちらの記事の表1にもあるように、メモリクロックはプロセッサコアの動作周波数の整数分の1となってしまうという制限があった。
動作周波数によっては、本来の仕様よりもメモリ性能が多少低下してしまうという事態に繋がってしまうわけだが、Phenomでも同様の制限があるようだ。例えば今回は400MHz動作のメモリを使っているが、Phenom 9600の動作周波数は2.3GHzで、整数6で割るとおよそ383.3MHz。CPU-Zでも同様の数字を確認することができた。
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383.4MHzの表示。どうしたものか |
ただし、日本でのPhenomローンチイベントの際、AMD側の説明として、Phenomに関して上記の様な制限はかからない、という話も出ていた。もしかすると筆者がBIOSの設定か何かを間違えているとか、あるいは問題のあるPhenomを引いてしまったとかいう可能性が無いわけではないのだが……。今回は検証が間に合わなかったが、続報をお待ちいただきたいところだ。