急に冷え込んだ週末の秋葉原。一気に冬が来てしまったようだ。しかし、クリスマスにはまだ早いだろうが、秋葉原UDXでは早くも街路樹のイルミネーションが始まっている。期間は来年1月末までで、UDX全体で40万球のLEDが使われているということだ。

秋葉原UDXのイルミネーション。偶然にもIntelカラーとAMDカラー?

また今週、多くのパーツショップでは、店内がAMDの次世代CPU「Phenom」一色になっている。といっても製品が発売になったわけではなく、ポスター等の販促物が急に増えただけだが、あちこちにあるので否応なしに目に入ってくる。

T-ZONE PC DIY SHOPは入口の上にポスター

TSUKUMO eX.は壁面の大ポスターも変わった

CPUがついに45nmの時代に

今週一番の話題は、ついに発売となったIntelの45nmプロセッサ「Core 2 Extreme QX9650」だ。発売当日の模様はすでに別記事でお伝えした通りだが、そこでも書いたように、これがもう大人気。10万円を超える高額製品(といってもExtremeとしては"いつもの値段"だが)にも関わらず、ほとんどのショップで完売となっていた。

「Core 2 Extreme QX9650」

この大きなクーラーが話題になった

取材時(16日午後)に在庫があったのはパソコンショップ アークのみだが、完売となるのは時間の問題。次回入荷についてはどのショップも「未定」としており、欲しい人は見つけたらすぐに買うのがベターだ。なおT-ZONE PC DIY SHOPは今週末、少量ながら販売を予定しているということなので、それを狙うのもいいだろう。

また同店では、QX9650の動作デモも実施している。マシン構成は、マザーボードがASUSの「P5E3 Deluxe/WiFi-AP@n」、メモリがCorsairのDDR3-1800という豪華仕様(ちなみにCPU+マザーボード+メモリの3点だけで25万円になるそうだ)。ベンチマークも動いていたので、パフォーマンスが気になる人は覗いてみるといいだろう。

T-ZONE PC DIY SHOPでのデモ。ワットチェッカーで消費電力も見られる

GPUも負けずに55nm世代だっ

いつもの週であれば確実にトップの話題なのだが、AMDの新世代GPU「Radeon HD 3800」シリーズにも注目だ。パフォーマンスは従来の「HD 2900 XT」と同等ながら、GPUとして初めて55nmプロセスを採用しており、低消費電力化と低価格化を実現している。15日に発表され、店頭には同日より製品が並んでいる。

入荷が確認されたのは、Sapphire、PowerColor、玄人志向、Connect3Dの製品で、それぞれ「HD 3870」と「HD 3850」の2種類ずつの計8モデル。オーバークロックモデルを発表していたメーカーもあるが、これまでに発売されたのは全てリファレンスデザインに沿った製品だ。価格は、HD 3870搭載製品が34,000円~40,000円前後、HD 3850が26,000円~28,500円前後。

多くのショップが入荷していたSapphire。今回も人気が高い

玄人志向のHD 3850。なぜか「PRO」という旧来の名称が残る

Connect3DのHD 3850

PowerColorの両モデル

人気があるのは上位モデルのHD 3870のようで、軒並み完売。ただし、これは入荷数が極めて少なかったという事情もあり、「完売」がそのまま人気を表すとも言い切れないところではあるが、まずは熱心なユーザーが買ったというところだろう。再入荷は未定で、しばらくは品薄状態が続きそうだ。