米AT&Tは、iPhoneのデータ通信を、米国外の29カ国以上において低価格利用可能な新料金プラン「Data Global Plan」を発表した。20MBまたは50MBの無料通信分がセットされた、2種類のプランが用意されている。
現在、iPhoneの各契約プランでは、米国、プエルトリコ、アメリカ領バージン諸島において、無制限にデータ通信を利用できるものの、海外での利用には、高額の国際ローミングサービス接続料金が適用される。こうした現状を憂慮し、同社は新たにData Global Planを発表し、米国外でも気軽にiPhoneを活用して、インターネットやメールのチェックができる利用環境を整えたとしている。
Data Global Planの50MBプランは、月額59.99USドルにて、対象国内での50MB分のデータ通信利用が無料。超過利用分の料金も、1KB当たり0.5セントと低く設定されているほか、Data Global Planの対象エリア外の多くの国でも、1KB当たり1セントでデータ通信を利用できる。一方、対象国内で20MB分のデータ通信が無料になる20MBプランは、月額24.99USドルとなり、超過利用分も1KB当たり0.5セントとなるものの、対象エリア外の国では1KB当たり1.95セントの通信料金が必要となる。
カナダ、英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、オランダ、デンマーク、スウェーデンなどの欧米諸国に加えて、アジアでは、中国、日本、台湾、香港、シンガポール、インドが、Data Global Planのサービス対象国に含まれている。3G(W-CDMA)対応のiPhoneが登場した場合、日本国内でもローミングによるデータ通信を利用できることになる。
なお、Data Global Planは、海外利用のみを想定した単体での購入はできず、月額59.99USドルから用意される、米国内での通常の料金プランと必ずセットにしなければならない。